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旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
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私【エイジェル】の経歴

これは、旦那様の番となるまでの、私の経歴です。


まず、私は転生者です。 前世の記憶はほとんどありませんが。


神様から使命と、その対価にスキルを頂いて、この世界に産まれました。


スキルは、特殊が1つか、凡庸が数個かを選べましたので、凡庸なスキル【危険感知】【結界】【治癒魔法】の3つにしました。


なぜなら、私が死んだ理由が不慮の事故だったので。

あと、最初から強力なスキルを使えるか、わからなかったので。


産まれてからすぐに、スキルを鍛えました。

一日も休まずに。

産まれた場所が辺境の村だったので、テンプレとして、野盗か魔物の襲撃があるとも思っていたので。


十歳を迎える頃には、村全体を救えるぐらいに、スキルを鍛えました。

【結界】は、前世の知識を利用して、ハニカム構造/フィルター/敵を結界で捕獲してからの圧縮/ハンドボール状にしての投擲など。

【治癒魔法】は、ゴブリンを解剖して人型の構造を把握して、後は村人や、村にやってくる冒険者をつかって実地訓練。


それと、村に一人はいる薬師の人に師事していただいて、【薬草知識】/【調合】/【錬金術】スキルも覚えました。 


だけど、悲劇は起きました。

村は夜襲にあったのです。 子供の私は寝ていて気づきませんでした。

起きていたら守れたのに、怪我を治せたのに。

私はスキルが自動に発動して、私だけ、結界魔法の中で熟睡していました。

親は、友達は、村人は、私のことをどう思っていたのでしょうか。

何回考えても、何年立っても考えてしまいます。


それと、野盗は村に火を放ったのです。

自分たちの痕跡を消すためか、村人に反抗されてムカついたのか、一人助かっている私を殺すためか、わかりませんが。


私が起きた早朝でも、まだ燃えていましたので、スキルを使って消火して、村に何があったのか把握して、隣村に行きました。


ですが、隣村も襲われていたので、損傷の無いものを拝借して、都市に向けて歩きました。


それから数日後、巡回中の兵士に会い、事情を話して村の様子を見てもらい、私は成人するまで孤児院に入れられました。


それから5~6年、私は爪弾きにされました。

当然ですよね、なにせ私はスキルを沢山持っていて、しかもかなりの練度なのに、誰一人も助けられず、一人のうのうと寝ていたのだから。


成人を迎えると、王城に呼び出しをくらって、謁見の間で跪かされたら、国中の貴族と思われる人達がいる中で、王様から守護龍の世話役を申し渡されました。


あの時は、生贄にされたと思いましたが、今とても幸せです。

種族も変わって、旦那さまと長くいることもできるようになりましたし。

まさか、神様より頂いた3つのスキルが、ここで活躍するなんて、夢にも思いませんでした。

もしかしたら、私の使命はこれかもしれません。

だとすると、こんなに幸せでいいのか不安になりますが、何かあった時は、その時考えましょう。

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