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旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
本文
14/33

一月経過 朝食

朝食を作っていると、ふと気付いた、ここに来て一月経っていることに。


その間にした事といえば、殆ど変わらない。


①探索(家/森)


②調薬、調理

容器が無くなったので、下処理をして保存


③読書

図書室に有る術式関係の書物、何代か前のお世話役が遺したメモを使いながら、最新版と比較。

最新版の歴史書と、歴代のお世話役が遺したメモと比較。


………畑を耕したりしたら、スローライフと呼べたかもしれない。


そんな事を考えていると、外から、

「おはよう。」

「!!」

慌てて窓を開けて、身を乗り出して、

「お早う御座います、御主人様。」

「調子は、どうだ?」

「問題ありません。」

「それは、良かった。」

「はい。 気にかけて頂き、有難う御座います。」

「ところで、」


「その匂いは、何だ?」

「? 朝食用に作ったスープですが、」

「それは、多めに作っているか?」

「ええ、守護竜神様も、お飲みになられますか?」

「ああ。」

「少々お待ち下さい。」

守護竜神様用の特大皿なんて有ったかな?


「食器は、人間用でいい。」

「解りました。」

あの時見た、角/羽/尻尾のオジサマ。 渋い。


「御待たせしました。」

「有難う。」

「それと、他の料理も準備しておりますので、少々お待ち下さい。」

「いや、そっちはいらない。」

「えっ?」

「このスープだけで、十分だ。」

そう言い終わると、一匙すくい、

「!!」

口に含んだまま、動かなくなった。

「………あの、どうでしょうか?」

ガタン

「!!」

突然スプーンをテーブルに置くと、両手でスープ皿を持って、

「ゴク、ゴク、ゴク、ハァ。  思ったとおり、凄いな。」

「………守護竜神様?」

「何かを食べる事自体数百年ぶりだから、味はわからない。」


「わからないが、このスープに沢山の野菜と薬草が入っていることは、わかる。

それゆえに、体に負担なく吸収された。」

「………」

「どれだけの手間が掛かったかわからないが、凄いな。」

「お褒め頂き、有難う御座います。」


「その証拠に、」

(まだあるの?)

「外を見てみろ。」

「?」

言われた通りに、窓から外を見ると、

「!!」

慌てて、玄関から飛び出すと、

「何、これ………。」

一面に、野菜/果物/薬草が実り、花も咲いていた。


いくら出鱈目な島でも、季節よる区別はあった。

なのに、そんなの関係なく、全て実っていた。


「これは、いったい………」

「儂の力の一端だ。」

「守護竜神様。」

「説明は後だ。 

お代わり。 多めで。

それと、君も食べなさい。」

「解りました。」


守護竜神のお皿を大皿に変え、スープを注ぎ、私も朝食を食べる。


終ると、

「モンスターの進化について、知っているか?」

「えっと、進化する時、進化前の特徴を受継ぐ、で合っていますか?」

「続けて、」

「はい。

受継ぐ事ができる故に、何度も進化できる長命なモンスターと、特殊進化したモンスターは、その過程で特徴が混じり合って、未知の特徴に成る。」

「正解。」


「………儂は、その両方を経験した。」


「その結果、空気中を漂う呪いの吸収と、人々からの畏怖と信仰を、エネルギーとして取り込むことが、できるようになり、」


「そして、取り込んだエネルギーから、純粋なエネルギーを取り出し、この島と国民に、譲渡出来るようになった。

「!!だから守護竜神、」

「違う。」

「??」

「守護神に成ったのは、成り行き。」

「ええ!!」

「どちらかと言うと、とばっちりか?」

「………」

いいのか、そんなんで。


「………つまり、スープを飲んだことにより、島に更にエネルギーが供給された。

ということですか?」

「そうだ。

ついでに言うと、滋養のあるスープだったから、怪我や病気をした国民が、治っているかもしれんな。」

思わず崩れ落ちる私。 頭を抱えこむ。


「さて、説明が終わったところで、スープのお礼をしたいのだが、」

「………これ以上は、お腹いっぱいです。」

「儂の気が済まないから、駄目だ。」

「うう………それなら、次も私のご飯を食べてください。」

「? 味がわからないのだが?

あと、内容によっては、今回のような事になるぞ。」

「味が解らないのは、どうにかします。

この現象については、考えないようにします。」


「………なぜ、そこまでする?」

「料理は奥深く、楽しみと感動を与えてくれる物だからです。」

(本音、大量に余っている食材をどうにかしたいから)

「………そこまでいうなら、1週間後にいただこう。

それと、このスープも用意してほしい。」

「承知しました。」

「それでは、儂は眠りにつく。」

「はい。 お休みなさい。」

「お休み。」

守護龍の口調や人格は、あやふやです。


当初の予定だと、ロマンスグレーのイケオジ(cv菅生隆之さん)でしだが、書いている途中に、ぶっきらぼう+子供っぽいも入れたくなって、あやふやになりました。


定まり次第、書き直します。

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