翌日
朝食後、屋外に出て、お休みになられている竜神様にお辞儀して、日課の柔軟とラジオ体操もどきを終え、新たな習慣作りにはいる。
街だと奇異の目で見られるランニングを、森の中で行う。(寮生活の時は、施設の中では見られなかった。)
森の中で行う理由は、探索と採取も行うため。
何故、採取も行うかというと、薬を作り、鍋と保存容器を手に入れるため。
この家には、調理器具、保存容器が少ない。 当り前だ。
だが、食材は山と有る。
しかも、増え続ける。
あの空間がどこまで拡張出来るか知らないが、最悪を想定して、整理しようと思う。 時間も有るし。
いくつかの果物はジャムに、野菜はスープに。
肉は解体後、種類ごとに分けて保存。
………干物もいいかもしれない。
干果物なら、砂糖代わりに使えるし。
あと、【錬金術師】最高。
脂身と赤身を別けるのが楽。 果物を潰すのが楽。 ミキサー要らず。
だから、寸胴鍋と保存容器が欲しい。 切実に。
広すぎる森の探索を途中で止め、巨木を目指して帰る。
お休みになられている守護竜神様にお辞儀して、貯蔵庫に向かい、採取した物を入れて、パンと野菜と果物と腹身肉を取り出して、一階で調理して、昼食とする。
食後、図書室へ。
もしかしたら、知らない調薬レシピがあるかも知れないと、思い立ったので。
十数分後、見つけたのは、歴代御世話係の中の、調薬をされていた人が書いた、表紙に注意事項が書いてあるレシピ本だった。
内容を見るに、この森で取れる薬草の薬効は強過ぎて、一般的(この島での一般的)な調合だと、猛毒になるらしい。
ちなみに、守護竜神の御座主森>>>島>>>>>>大陸とのこと。
それと、毒草類は、近づくのも危険らしい。
見た目が、人が苦悶した顔が模様として出ているので、判りやすいとのこと。
調薬室で調薬、保存→解体部屋で解体、保存→夕食→読書→就寝。
これで、私の1日は終わり。
翌日、ランニングコースが変わる以外は、前日と同じ。
同じところで採取したら、次が無くなると思ったから。
翌々日、2日間と違うランニングコースにした以外は同じ。 明日もそう。
5日目、初日と同じコースを走る。
薬草が生えていた。 初日と同じ状態で。
ふと、頭によぎったので、昨日と同じコースを走る。
やっぱり、薬草が生えていた。 初日と同じ状態で。
無限湧きかな? 今まで、同じ所で採取したことがないから、知らなかった。
7日目、初日と同じコースを走る。 採取。
薬草は下処理をして保存。
8日目、初日と同じコースを走る。 採取。
薬草は下処理をして保存。
9日目、初日と同じコースを走る。 採取。
薬草は下処理をして保存。
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16日目、初日と同じコースを走る。 採取。
薬草は下処理をして保存。
鬱陶しいわーーー。 [地面に向けて、薬草を叩きつける。]
ハァハァ、まさか、無限湧きが現実になると、うざく感じるなんて、思いもしなかった。
ともかく、この生活は駄目だ。 変化がなさすぎる。
コースは毎日変える。
あと、体術の訓練も行おう。




