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旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
本文
12/33

間取り

家に入り、机の上の冊子を取る。

書かれていたのは、ここにある建物全ての間取りと、各施設の説明/注意事項/コメントと、驚愕の事実だった。


[コメント]

守護竜神様を模した石像は、転移装置である。

各村/王都に有る石像は、捧げ物をすると、こちらに送られてくる(地下の貯蔵室)。

ただし、この家に有る石像は、相互転移装置で、王城にのみ、物を送れる。


………マジかぁ!!


………気を取り直して、施設の説明は、

①住居⇒平屋の1DK。 

[コメント]

魔術付与により、常時清掃、適温維持。


②離れ⇒図書館のような書庫。

〈1〉守護竜神様が幼少の頃(数千年前?)からの、あらゆる知識(魔術/医術/薬etc)(増加中)

〈2〉王城に有る全ての本の原本。

〈3〉発禁本。

〈4〉歴代御世話係の日記。

[コメント]

たまに、守護竜神様が編纂、新発見される。


③継ぎ足し部屋⇒各種生産部屋(歴代御世話係の暇つぶし部屋)

調合/染色/裁縫/加工/木工/魔道具

[コメント]

製造品は、物々交換に使える。

足りない物や欲しい物は、これで手に入れて。

施設の増加も可能。


地上はここまでで、次は地下室。

④ゴミ部屋

中央に錬金術が付与された箱が有り、箱の上は、天井から伸びている管と繋がっている。

これは、各部屋のゴミ入れと繋がっていて、家の全てのゴミをこの箱に集める仕組みになっているらしい。

そして、箱の中で分解されて、無毒物が出てくる。

有毒物は箱の中に残り、特定の薬を入れて無毒化されると、出てくる。

無毒物は森に放置すると、消化される。


⑤貯蔵庫(魔術付与により、自動選別/時間停止/空間拡張)

石像から送られてくる捧げ物が、種類ごとに分けて保管されている。

[コメント]

⑴御世話係用の食材ではなく、守護竜神様への捧げ物として送られてくる食材、ということを理解する。

野菜/果物/卵⇒採れたてを洗って、送られてくる。

肉⇒牙と爪と獣毛を取り除いて、血抜きせずに送られてくる。

魚⇒鱗を取り除いて、野締めして送られてくる。

加工品(パンや菓子とか)⇒王都のお店では、嗜好品としてパン屋などが有るので、そこで朝一番に作られた商品が送られてくる。

⑵筋力補助とカート(浮いている)の魔道具が置いてある。

⑶保存用魔道具(⇒冷蔵庫)のような使い方も出来るよ。


⑥解体部屋

貯蔵庫から繋がっている。

テーブルの上にある魔道具で、時間停止を解除できる。

[コメント]

血が流れ出すので、必ず洗い場で発動させること。


読みながら、各部屋を見て回り、最後に貯蔵庫に向かった。

扉を開けると、天井と壁が見えないほどに埋め尽くされた食材達が、目に飛び込んできた。 

確認のため、肉の断面を見ると、血液が流れる途中で止まっている。


大まかな確認が終わると、無制限の食材が、じわじわと頭の中を満たしていく。


前世でしてみたかった料理、作っていた節約料理が浮かんでいく。

早速、調理しようと手を伸ばして、思い止まって、部屋を出る。

行き先は図書館。

探すは解体書と、全ての内蔵の下処理のやり方について。


数時間後、他にも本を携えて、再び貯蔵庫に入る。

解体部屋に本を置き、鶏を数羽持ってくる。


洗い場で、逆さ向きに固定し、魔道具で時間停止を解除して、首を斬る。


………魔法があるんだから、動脈に水を送り込めないかな?

時間は沢山あるんだし、練習しようかな。


血を出し切った物から、貯蔵庫に戻していく。

再度、時間停止がかかったのを確認し、一つを残して、全ての時間を止める。


鶏肉を私の魔力圏内に入れ、零度近くを維持。

私の手を、魔力で鍋つかみのようにして、外側を零度近くに維持。

解体刀を魔力で包み、零度近くに維持。

生肉の弱点は温度だから、これで少しは美味しくなる、はず。


解体が終わった肉を、塩水に漬ける。

死んでからどれだけ時間が経っているか判らないが、血が回っている可能性が大きいから。


血が回っている肉から、血抜きをする方法は、

①塩水(海水ほどの濃度?)を何杯も用意して、肉を入れて揉み洗い⇒水の入れ替え⇒揉み洗いの繰り返し。

②細かく切って、塩水に漬けて(数時間ほど)、そのまま沸騰させる。

(注、灰汁を通り越して、ヘドロが出てくる可能性あり。)


その間、野菜と果物の皮を剥く。

前世では農薬が怖いから出来なかったが、この世界は違う。

植物にもスキルがあるから、余程のこと(大量発生とか)がない限り、薬は使われない。

野菜と果物の皮は、栄養が多い。

まぁ、前世の価値観が残っているから、皮付きのままの料理が出来ないので、種類分けにして保存。


魚は放置。

前世の鮪みたいな大型魚や、養殖された魚なら、塩水に長時間漬け込めば、血や臭みを取り除けたが、野締めやそれに近い物(網の引き上げ中に死んだ物)は、血が回りすぎて無理。

前世でも、«天然物/安い»で買って、何度失敗した事か。

だから、無理。


あとすることは、解体がしやすくなるように、錬金術を応用できないか、実験することぐらいかな?

まぁ、これは時間がかかるから、気長にするぐらいかな。


作業が終わって地上に出ると、すっかり暗くなっていたので、夜は、パンと焼いた鶏肉になった。


ちなみに、守護竜神様は、本当に寝ていた。

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