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藤 和香円が一定量文を書いた世界

戦場の茶会...Revisited

作者:藤 和香円
繰り返される戦争と、そのたびに開かれる茶会。

 戦地の宵闇
 立ち込めるは濃霧
 虚空に伸びる朽木
 粛として音無し
 血に侵された汚泥
 短命な大地よ
 罪深き残酷な獣は 黒雲と共に去りぬ…

 出でし旭日は燦として 泥中に萌すはラベンダーの花芽
 果樹や小山に新緑はよみがえり 霧中に浮かびくるは遠山の連なり
 小川はせせらぎ小鳥はさえずる 鵬翼に浴するは七彩の陽光
 遠景に聳える古城から一人 男が来たりて茶を注ぐ

 嫋々たる緑草 孤立する円卓
 淡い紅のクロース 見覚えのあるティーカップ
 湯煙はきらと揺らめく 角砂糖は雪解けの如く
 囚われの神とマネキン 懐かしい茶会

 間もなく陽は沈む
 天界は虚無と化す
 枯葉が乱れ散る
 暗影が滲み渡る
 男は帰路を急ぐ
 ”嵐がやってくる”
 戦雲が垂れ込める
 聖断は下された
終戦
2020/05/12 13:43
夜明け
2020/05/12 13:45
茶会
2020/05/12 13:46
開戦
2020/05/12 13:47
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