主人公と曲がり角
あら、きてたのね。
じゃあ早速仕事に行きましょう。
<<
連れて行かれたのは、普通の住宅街。
ここで何が起きるのか。
>>
ここよ。
この曲がり角、ここが今日の仕事場。
ん?って顔してるわね。
まぁこっち来なさい。
この家の息子の学校、今日始業式らしいの。
そう、あそこの高校よ。
始業式だってのに、こんなに家出るのが遅いなんて、なんて馬鹿なのかしら。
パンを口にくわえて、走ってるでしょ?
あれ、頭おかしいと思わない?
絶対たべれてないし、走るのに邪魔でしょ。
一旦ゆっくり歩いて食べた方が、最終的に早く学校につくと思うのって私だけ?
あ、そう。
まぁいいわ。
とりあえず、あれ、見なさい。
そうよ、あの女の子。
あの子も急いでるでしょ?
多分あの子も男の子と同じ高校に入学するのよ。
え?
制服が違うって?
当たり前じゃない。
転校生は、制服を合わせずに来るのが定番なのよ。
ほ、ほら、みなさい!
もう少しで、二人ともさっきの曲がり角につくでしょ。
ここで私は、絶対に二人をぶつからせない。
見ときなさい。
3・2・1・はっ!
主人公の靴紐が突然解ける。
それに気づき、主人公は足を止め、靴紐を結ぶ。
そして、前の曲がり角を、女子高生が急いで通っていく。
きたっ!
うまくいったわ。
たまに、靴紐解けたことに気づかない子もいるんだけど、まぁその場合は、カバン落とすだけだけどね。
とりあえずこれで一安心だわ。
二人ともぶつかって怪我しない。
どうせクラスが一緒なんでしょうけど、出会いがなければ関係ないでしょ。
あの男の子か女の子が自分からアプローチするまで、絶対に出合わせないんだから。
どう? この仕事。
かわいそうだって?
いやいや、主人公だけ運で幸せになるのなんて、同級生がかわいそうだわ。
幸せは自分の手で掴まなくちゃね。
他の小説の投稿に時間を使っているので、結構次の投稿に間が空きそうです。