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この世界は私たちに優しくない  作者: 椎野アネ
Step1,Human being◇君と私の日常
3/5

2

 

「実は昨日新しいゲーム買ったんだー!」


「由希…それってまさかとは思うけどさー」


「勿論! 恋愛シュミレーションゲームだよ!」


「またかよ…」


「またかよって酷い! 乙女ゲームは私のバイブルだよ?! 聖書聖書!」


「はいはい」


 ぷくりと膨らんだ由希の頬を突ついて、凌空は溜息を吐く。


「ということで、今日は私の部屋に6時に集合ね!」


「まじかよ…」


「まじです! 今日私の部屋に来たら、じゃじゃん! もれなくバームクーヘンとジュースが付いちゃいまーす」


「バームクーヘン...。し、仕方ねぇな! 特別に付き合ってやるよっ!」


「やったー! さすが凌空!」



 バームクーヘンという言葉に渋々だが、それでも満更でもない顔をして言う凌空に、由希は嬉しそうに手を鳴らして飛び跳ねていた。


 凌空の大好物がバームクーヘンだと知っていた由希は、バームクーヘンの名前を出せばOKしてくれるのを知っている。


 その為由希は、度々こうしてバームクーヘンという餌を使って、凌空という魚を釣り上げている。


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