第六十七話 大宰府
大宰府は別名遠の朝廷と呼ばれ、外交と防衛に重点をおきながら西海道九か国と三島の行政、司法も担っていた。要は九州の中心地でもある。歴史では平清盛により博多が栄えたがだからといって完全に無視されるものでもなかった。多くは徭任といって大宰府に任命された人間が行くのではなく現地の人間が行政を担っていた。
ということで大宰府再興である。俺らとの戦いで足利高氏と少弐頼尚が死んだのでここは菊池氏が中心となり大宰府の管理をしてもらうことになる。
敵方にはいまだに一色範氏と仁木義長が天皇方のおさえとして残っていた。
そして大友・厚東・大内も足利方であった。
もちろん四国の細川もいる。
だがこちらには菊池を筆頭に伊予の河野氏系統の土居と得能がいる。
彼らの力でひとまず四国は制覇することが出来た。
特に得能は越前に向かうときに一緒になる。それの前哨戦として細川征伐は上手くいっていた。
大友・厚東・大内は様子を見てかこちらに恭順の意を示すようになった。
なんでも家督争いのため俺たちの勢力に与した方が得だと踏んだらしい。血を血で洗う争いとは恐ろしいものだ。たぶん裏切る気満々だろうがひとまず安心だ。
ということで残るは一色と仁木だった。
彼らは足利高氏の部下だった。歴史上では生き残った足利高氏に九州探題として一色は任命されるのだが等の本人が亡くなってしまったからなかば孤立無援の状態だ。
しかも頼みの綱となる大友氏とは対立しているし大内氏とも上手くいっていないみたいだった。
かくして九州征伐は菊池氏の協力のもと順調に進み大宰府の再建を図ることに。
かねてより防衛の拠点であったため鎮西探題もおかれたが元弘の乱で滅ぼされてしまった。
ということで菊池氏等も使って防衛強化に邁進する。
前回使った石火矢と火槍の製造方法を効率化し、武器の生産力をあげた。
外交は李氏朝鮮や元とのやりとりだったが彼らとの貿易が上手く行くように交渉した。
ちなみに貿易も行うことができたのでここで経済力を増強することにする。
大宰府では大陸から陶磁器を多く輸入していたがこれを自給自足できるようにする。
陶磁器を作る窯は高温でも耐えられるものが必要となるためコンクリートを作ることにする。
今回は珪石に石灰を混ぜてコンクリートを作り耐火煉瓦にした。
ちなみに珪石だけどこれは石英とかチャートとかいってガラスの原料として使われている。
かつては日本各地でとれたものだが輸入品に太刀打ちできなくなり国内での生産は無くなるようになったものだ。
これにより出来上がった陶磁器は大陸のものよりも出来がよく輸入の代替品だけではなく輸出にも力をいれることになった。
そして大宰府の運営は懐良親王を招待して彼と菊池氏に任せることにした。
これで九州は上手く行くだろう。




