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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第一章:日常の終わり
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新たな自分-7

 まぁ、金銭面は宛がなかった訳ではないけど、正直どれくらいかかるか分かったものではなかったので、この話自体は嬉しい。

 けど、釈然としないのはどうしてだろうな?


「えと、記載する内容はと……」

「いや、その必要はないみたいだよ?ほら」


 乃亜先輩の指した所を見ると、小さく『2名分の応募を受け付けました』と書かれていた。

 どうして乃亜先輩の分まで……いや、どうせどうにかして知ってるんだろうし、ここは素直に喜んどこう。

 サイトに入れる確率は低いらしいからな。


「後は、どれだけ人が来るかだよなぁ」

「台数固定なのは仕方ないし、情報の出回りがどれだけ速いかだよね」

「あの人気だし、結構な速度だと思うが……。いや、それにしては、ネットが全体的に大人しい……か?」


 普通なら、もっと盛り上がっているというか、炎上で恐ろしい事になっている筈だ。

 そうでなくとも、テレビとかでもっと騒がれてもいいはずなのに、ニュースの際に触れられはしたもののサイトに関しては何の情報もなかった。

 アレは、知らないと結構痛いと思うんだけどなぁ。


 そう言えばと思い、ネットサーフィンしてみたが、エタリアさんの所以外で、公式サイトについて述べられている所はなかった。


「これは……どういう事だ?」


 試しに、他のサイトでこのことを書こうとしたら、何故かエラーが起きてしまう。

 それどころか、掲示板の他のスレッドでもだ。


「意図的な情報操作……」

「そんなことして意味あるの?」

「多分、余りにも増え過ぎるとさすがに面倒なんだろうよ」


 実際は、もっと複雑な理由があるんだろうが、俺が考えたところで答えには辿り着かないだろう。

 それに案外、そう言う事な可能性だって無くはないだろうしな。


「まぁ、ここまでやれば後は運だし、俺らにやれる事はねぇな」

「こうなったら、なるようになるよね」


 出たとこ勝負なのは心配だが、ある意味いつも通りだし気にしても仕方のない事ではある。


 それでも、一応確率上げる事は出来ないのかと色々調べてみたが、それらしい情報は見つからない。

 何故か、エタリアさんのとこもあれから新規にスレッド建てられてないしな。


「こりゃ、やっぱり3日後まで待機しか出来なそうだな」

「あのスレッド以外で情報はないみたいだし、抽選は問題ないと思うけどね」

「それでも、それこそ偶然引き当てる人もいるだろうし、人の口に戸は立てられないから口コミで広まるかもしれないし、そもそも見付けてないだけで他サイトにも載ってるかもだしな」


 この御時世、情報を得る手段はいくらでもある。ある程度は制御出来るんだろうが、どうやってもすべて網羅する事は出来ないだろう。


『〜〜〜♪』

 っと、こんな時に電話か。

 相手はまずあいつだろうし、出た方が良さそうだよな。

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