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付加魔法は自分のために  作者: 仙堂レイ
第一章:日常の終わり
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新たな自分-6

不定期だからね、仕方ないね。

逆もある事は留意だけしといてください。

 公式サイトすら乱数で、さらに抽選か……。

 あのクオリティだし、仕方ないんだろうけど何台用意してるのかは気になるな。

 どうやら、二次販売についても言及されてないみたいだし。


「何か分かったかな?」

「あぁ、想像以上にキツそうな事は判明したな」

 そして、運勝負だから、手の出しようがないことも……。


 とにかく、このままではどうしようもないので、一旦アパートに戻る。

 午後の講義?世界中が騒いでる中でそんなことしてる暇はないだろ。

 実際、講師すらちらほら帰ってるのが見えるしな。


「で、どうしてアパートまで帰って来たの?」

「パソコンがないと、話にならないからだな」


 どうやら、公式サイトにはパソコンからしか入れないらしく、携帯で調べてた人は大損らしい。

 というのも、どういう訳かこのサイト、個人を特定出来る機能があるようで、携帯では乱数が絶対に外れるのに、携帯やパソコンで調べると抽選回数が減るらしい。

 繋ぐ方法が違うのにどうしてだと言いたいが、そこは超科学なんだろう。

 ちなみに、パソコンを変えたところでバレるらしく、本当に1日で抽選されるのはどうやっても20回までみたいだ。

 特攻で人柱になった勇者たちの犠牲は無駄にしないようにしよう。

 情報は、生かしてこそ意味があるからな。


 そして何故か、当然の如く人の部屋に上がり込んでる乃亜先輩……。

 いや、今更帰す気は無かったし、流れ的におかしくはなかったんだけどさ。

 それでも、一応男の一人暮らしなんだから、少しは緊張感というものをだな……。


「どうしたの?変な顔してるよ?」

「いや、何でもねぇよ」


 うん、乃亜先輩はずっとこんな感じだし、俺も何かする気は無いんだけどもな。

 もういい、考えてるこっちが馬鹿らしくなるわ。


 それより、検索だ。

 幸いな事に、俺は真っ先にエタリアさんのスレッドを探して情報を得ていたお陰で、検索自体はしていない。

 乃亜先輩の方も、あの映像を見たらすぐに家から飛び出して頭突きをしに来たようなので、調べてはいないそうだ。


「じゃあ、とりあえず俺から……」

「湊なら楽勝だよ」


 一回目……ハズレ。

 二回目……またしてもハズレ。

 三回目、四回目、五回目……。


「まぁ、所詮は運だしな」

 結果?そんなの聞かなくても分かるだろ?


「はぁ……何と言うか、やっぱり湊だよね」

「褒め言葉として受け取っておくよ」


 結局、九回目にしてあっさりと、公式サイトに辿り着いた。

 何と言うか、正直拍子抜けである。


 「それより、内容をだな……」

 「まぁ、それもそうだよね」


 という訳で、早速応募方法を見ていく。

 すると、どうして応募方法が明かせないかが分かった。


 「いやぁ、まさかこれはねぇ……」

 「まぁ、ボクたちにとっては、すごくラッキーなことじゃん」

 「確かだとは思うが、ワンクリック詐欺のサイトとかに飛ばされないよな?」


 そこに書かれていたのは、『無料』の二文字。

 何とこのSD、送料とか含めて一切お金がかからないらしいのだ。

 ホント、何処ぞの詐欺広告のようである。

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