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妖精さんと僕。  作者: R
1/1

ぷろろーぐ

 -もしこの世界に欠陥があるなら、それは何だろう。



 


 妖精さん。

 高校に入ったときから僕はたまに、そんな存在に出会う。

 それはどこにいるのか分からない。僕の妄想かもしれない。

 金髪で可愛い顔をした彼女は、どこか幼げな表情を浮かべながらこちらに話しかけてくる。

 「ここは、どこ?」

 しかし僕は決まってそれに答えられない。答えようとする前に彼女は消えてしまうのだ。

 そんな彼女を、僕は妖精さんと名付けた。

 彼女はどんなときでもふっと現れた。高校の登下校中、塾の授業中、家の入浴中・・・。

 僕は彼女の顔に悲しさを見た。

 今日も僕は、それでも僕は、妖精さんを見た。

ちょっと息抜きに書いてます。はい。長くなるかは分かりません。

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