第三話 団員捜し
そんなこんなで俺はUNS団の団員に無理矢理されてしまった…。
そういえば前回は名前が出てこなかったもう1人の団員となった演劇部の女子は
「山本小夏でぇす。趣味は料理を作って食べること。特技は食べること。ヨロシクね☆」
だそうだ。彼女は本当に体型からは想像できないほどの大食らいだった。
(山本のせいで何度俺の財布がピンチになったことか…)
さて話は変わるが、新しい部活を設立するにはいろいろと大変なのだった。
「何?!どうゆうことか説明したまえ佐藤君!!」
「だーから人数があと2人足りないんだよ」
新しい部を設立するには5人以上のメンバーが必要だったのだ。
「団員募集なんて貼り紙やビラを作っても人なんて来るわけないよねぇ」
「ならば、僕達で団員を捜そうではないか!よし。そうと決めたらさっそく手分けして校内にいる
明らかに暇そうなヤツを見つけ、ここへつれて来るように。いいね?」
あ〜面倒だ。なんで俺がこんなことしなくちゃいけないんだよ…。
そして団員捜しから40分後……
俺が部室に戻るとそこには浜崎、山本そして、なにがなんだかという顔をした1人の(可愛い)女子がいた。
「やれやれ君も収穫なしか。まあいい小夏君がいい人材を連れてきてくれた」
お前も収穫なしかよ!とつっこんだ俺を軽〜くスルーした浜崎はその女子に歩み寄りこう言った。
「やあUNS団にようこそ。名前と学年を教えてくれるかな?」
「2年下田美紀です。で、ここは何をする所なんですか?」
「よくぞ聞いてくれた!ここは宇宙人を追い求め、宇宙人と仲良く交流をする団なのだよ」
「それって私が入っているミステリー研究会とあまりかわらないんじゃ…」
なんと下田さんはミステリー研究会に入っていたのか。人は見かけで判断しちゃいけないな。
「失礼だぞ佐藤君。世の中にはいろいろな人がいるのが普通だろう」
「勝手に人の心を読むな!つか、人の心読めんのかよ!?」
「ふっふっふ。甘くみるなよ佐藤君。僕はこれでも…」
「あの〜」
と割って入ってきたのは下田だった。
「とりあえず面倒なんで入りますよ。UNS団」
おいおいそんなノリで入って後悔しても知らんぞ。
というわけで現在団員4名。正式に活動できるまであと1人…。