ぼくと猫
ここまでが普通な話です
ずっと考えていたことがあるけど、うまく伝えられるかわからないけど…
と書き出した手紙。誰かに出すわけでもない。日記風の手紙は切手を貼って、実家に出した。
母子家庭で、兄と妹には苦労させたからせめての謝罪と少しばかりの今後のことを書いておいた。
気づいたら1人で暮らして2ヶ月が経過してた。
過去に戻った時、ぼくは会社を辞めた後だったから今更戻る気がなくて暮らすためにバイトを始めた。
10月が終わる頃の時間帯なのに、客足が途切れなくてバイト先を間違えたかもしれないと後悔した。
未来を知ったぼくは普段と何も変わらない。ただ、儲かる銘柄とか、少しばかりニュースを見ていたことを知ってるぐらい。
結婚してなければ…できたことができるようになると思ってたけど、よく考えたらそこまでない。
バイト先で知り合った人達はすれ違いだけで同じだとして話す話題もなくて気づいたら1日が終わる。
当たり前なのに、どこか現実味がないから困るんだ。
冬の到来が知らせるほどの寒さに震えて、歩いてた。
バイト先は家から徒歩で5分もしない場所だった。
その5分が億劫だ。
ぼくは君と出会うのはあと5年先のはず。そのために稼げるうちに稼ぐ。
口座の増える数字は自分が思うより増えているけど足りないようだ。
とりあえず、一つだけ言えるなら、ぼくは君の全てが好きだ。
次回から変わります




