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転生したらダンジョンだったので、今日も生き血を啜って生きながらえてます  作者: トム


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邂逅

赤子やぁ…これ、どないしよう。

これまで何人もの冒険者を殺めてきたワテやけど、赤子を放置で死なせるのは忍びないでぇ。。

って!パニックでエセ関西弁になってしまった…冷静になって考えよう。


人に返すのが、まぁ1番いいだろう。

クレイ達に近くの町に置いて来させれば解決しそうだが、今のところ周囲に人里は発見できていない。

散策の範囲を広げれば、いつかは辿り着くとは思うが、それがいつになるのか分からない。

散策は継続するが、それ以外にも手を打っておく必要がある。


もう一つは、ダンジョンに来る冒険者達に拾わせるかだ。

冒険者達は2日か3日置きにはダンジョンにやってくる。こちらの方が確実にエンカウントさせることができる。

ただ、冒険者は、俺のダンジョンコアを奪うという明確な目的を持ってやってくる訳で、目的を差し置いて赤子を保護してくれるかは不明だ。

まぁ、それはやってくる冒険者の資質というか良心に任せるしかないので、やってみるしかないだろう。


とりあえず、この2案を同時並行で進めるとして、それまでこの赤子が死なないようにするのが至上命題だ。

異常などないか体を確認しよう。

クレイは、命令には従うが意思疎通ができないため、リッチを呼び寄せる。

包まっていた布を剥いで、怪我などがないか赤子を点検をしていると、何か違和感。

妙に落ち着いている様子だし、目線からしっかりとした意識があるように感じる。

というか、リッチ見て泣かないの?顔もろ骸骨ですけど…先入観のない赤ちゃんだからこそ泣かないのか?

何だろう普通の赤子ではない何かを感じる。


その予感は、背中を見てある種の納得を得た。

背中に小さな羽が生えている。そして、お尻には短い尻尾が…外見では、それ以外に人間と差はないのだが、人間ではないようだ。

では彼女(お股をみて確認)は、何なのだろう?モンスターとも根本違うように感じるし…


あっ!こういう時のための鑑定じゃない!

すっかり忘れてた。では、なん◯も鑑定団!


No Name(0)

Lv1

種族 魔人

職業 なし

能力 なし


おぅ!魔人!

モンスターとも違うカテゴライズなのね。

よくファンタジー世界でみる、人間以外のエルフやドワーフなどをデミヒューマンって呼んだりするけど、そうした種族の位置付けなのかな?

あぁ!そういえば、これで街はずれに置いてきたりとか、冒険者に預けたりといった手を使えなくなったのかぁ…


仕方ない。とりあえず、同種の大人に出会うまでこの子を育ててみるか。

前世で子育てとは無縁の暮らしをしてきた、独身拗らせアラサー男子が、まさか異世界で魔人の子を育てるハメになるとは…


君はどんな大人になるのかな?

魔王かな?なんつって。

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