表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらダンジョンだったので、今日も生き血を啜って生きながらえてます  作者: トム


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/16

森散策

それからクレイの能力についてあれこれ調べてみたところ、クレイで生み出した土人形は、しゃべたり自我を持つ事はないが、俺の命令は忠実に再現してくれる。

見た目は色がないので土人形そのものだが、ディテールが細かく、皺の一本一本まで再現されている。

また、生前の能力を引き継いでいるらしいことが分かった。

最初に生み出したハキラおじいちゃんは、火魔法を使用できるし、その仲間のトント=J=ダンドゥ(剣の男)はご丁寧に剣まで土で再現されており、なかなかの剣捌きを見せてくれた。

消費Mpは個体によって異なり、これはどうやら飲み込んだときのレベルと同じだけ消費しているとこが分かった。


さらに画期的だったのが、モンスター達がダンジョンから外に出られないのに対して、クレイ達はダンジョンの外に出ていく事ができるのだ。

俺がダンジョンの外に意識を移すことができないので、クレイにはあらかじめ、何をして何時間後にダンジョンに戻ってくるなどと命令をインプットしておく必要がある。

なので、ダンジョンの守りはモンスター達に、外の散策にクレイ達を使うことにした。


ダンジョンの入り口から眺める景色が外の世界の全ての俺にとって、外の情報は喉から手が出るほど欲しい。

しかし、土人形が街に紛れ込むのは無理があるので、とりあえずダンジョン周辺の森を散策させてみる。

与えた命令は、①ダンジョン周辺の半径500mより外には出ない ②動物がいたら狩ってくること ③人工物と思しきものがあれば拾ってくること ④人がいたら隠れること そして、⑤暗くなる前にダンジョンに戻ってくることだ。

とりあえず、生前の3人パーティーにするためライル=サイラン(斥候の男)もクレイで生み出して3人組で外の世界へ送り出す。


散策に出して5時間ほど、日が暮れかかった頃に3人組がダンジョンに戻ってくる。

剣の男の手にはウサギのような小動物が2匹握られている。

ダンジョンの床に小動物を置かせて、よく確認してみる。

大きさはレッサースモールラットと比べて、一回り小さいくらい。

モンスター達とは違いがあるような気がするけど、それが何なのかは分からない。分からないけど、何か明確な差があるように感じる。

考えても分からないので、ここで以前から疑問だった事を調べてみることにした。

クレイに命じて小動物を解体させる。

うん。前世の小動物と作りはほぼ同じようだ。そして、さらに胃と思しき臓器を裂いてみる。

そこから出てきたのは、半分くらい消化された草。この小動物は草食動物という事だ。

やっぱり、というか当然、動物は何かしらを食べて、食べたものをエネルギーに換えて体を動かしている、という事だ。

以前から疑問だったのは、ダンジョンにいるモンスター達は何も食さないという事だ。彼らは何をエネルギーに換えて行動しているのだろうか。まぁ、考えたところで答えなんか出ないのだが。


それから数日、クレイ達にダンジョン周辺を散策させていたところ、夕方、クレイ達が大きめの箱を担いで帰ってきた。

箱は、木製で明らかに人の手で作られたものだ。

大きさは40cm四方のほぼ正方形。

どこで拾ってきたのだろうか。クレイはダンジョンの床に箱を置く。

まぁ、開けるわな。それ以外に選択肢はない。


クレイ達に蓋を開けるように命じる。

うん?何かもぞもぞと動いている。

ま、まさか…


箱の中にいたのは、何と人間の赤子だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ