表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/62

♪ 男 ♪

 

「意外に近いんですよ」


 リーダー格社員が車のナビに住所を打ち込んだ。

 先日社員たちが待つ古民家に向かった時に通ったリンゴ園の近くが目的地だという。


「道が狭いから気を付けて運転してくださいってメールに書いてありました。狭い上に昨日からの雨でぬかるんでいるかもしれないから慎重に運転してくださいとも書いてありました」


「わかった」


 頷いた男は、狭くぬかるんでいるであろう悪路を想像しながら、アクセルペダルに置いた足をゆっくりと踏み込んだ。


 雨が降りしきる中、10分ほど走って脇道に入った。

 メールの通り、前から車が来たらすれ違うことができない狭い道だった。

 その上、想像した以上にぬかるんでいた。4WDなのでぬかるみにタイヤを取られる心配は少なかったが、それでも時々腹を擦る音が聞こえて、その度に大きく減速した。


 少し走ると砂利道になり、カーブを右の方に曲がると、先の方に開けた場所が見えてきた。

 もう大丈夫だと思って、アクセルを少し踏み込んだ。

 しかしその時、突然、何かが山側から飛び出してきた。

 とっさにブレーキを踏んだ。

 でも、間に合わなかった。

 ぶつかった衝撃でエアバッグが膨らんで視界が遮られた。

 えっ⁉ と思う間もなく車が揺れて傾き、崖を滑り落ち始めた。

 あっ⁉ と思った瞬間、車が1回転した。

 衝撃で混乱する中、車は谷へと落ちていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ