最終章 おまけ②
はい、おまけ②です。
前置きを抜きにして、サクサクいきましょー(笑)
■金井秀人
少しメタネタになるが、第一章と第三章の主人公は亜紀斗と咲花であり、第二章と第四章の主人公は秀人だと思っている。
本来は愛情深く、天に十物くらい与えられた天才であり、何事もなく育てば歴史に名を刻んでいたことは間違いない人物。
家族が殺されたこと、家族が貶められたこと、家を燃やされたことで家族の思い出すら灰にされ、復讐鬼と化す。
ただし、上記の通り本来は愛情深い性格であり、弱く純粋な者には手を差し伸べる。秀人が復讐よりも愛する人の幸せを選択したのは、その愛する者が、弱くとも純粋な華だったからこそ。そういった意味では、華は「この国」の救世主と言える。
外見と名前のモチーフは、一布が敬愛して神と崇めるミュージシャン。地元で開催されたライブには行っているが、もしちゃんと対面でもしようものなら、たぶん鼻血を出して失神します。マジで。
IQは191。外部型/内部型双方のクロマチンが、威力、精度、使用の幅の全てにおいて、限界とも言えるレベルで鍛え抜かれている。
言わずもがなの作中最強人物。仮に最後の場面で亜紀斗や咲花、藤山と戦っていたら、問題なく全員を殺すことができた。しかも、多少の余力を残して。それどころか、道警本部全員を皆殺しにすることもできた。
もし、最後のシーンに辿り着く前に、公安や他の警察関係者が、少しでも華を傷付けていたら。
物語の結末は、まったく違うものになっていた。もちろん、凄惨な意味で。
秀人は、「人類の宝となりえる人物であっても、下劣な犯罪や卑劣な謀略によって、宝ではなく凶器となる」を表現したかった人物。
また、さらにメタネタになるが。
拙作「心を縛るXXX」でも、金井秀人という同姓同名の人物が登場する。その物語で書き切れなかった「秀人の愛情が開花する部分」を書きたかった。
これに関しては、上手く出来た・・・と思いたい。
■四谷華
身長151センチ、体重42キログラム。
Cカップ←
第二章のおまけでも書いたが、コンセプトは天使。
童顔で可愛らしい顔立ちをしており、秀人(子)を出産後も、下心目的の男に声を掛けられることがあった。
そういった男は、咲花や成長した秀人(子)に廃除されたが。
作中でもっとも秀人に影響を与え、秀人の心の奥底に眠っていた愛情を引き出し、秀人にもっとも愛され、秀人をもっとも愛した人物。
息子に秀人と名付けたのは、華自身が、秀人(親)とともに生きたかったからである。と同時に、息子に、父親のような、愛情深くて優しくて賢くて格好良くて強い人物になってほしかったから。もっとも、華自身に、自分の気持ちを言語化する知能はないが。
秀人(親)とともに撮った写真を、死ぬまで大切にする。
華が亡くなったとき、秀人(子)は、その写真を彼女の棺に入れる。
エピローグの通り、本編終了後に咲花の養子となる。これは、咲花が、秀人の意思を継いで華と秀人(子)を守ろうとしたから。
咲花は一見すると、冷たさを感じる美人である。しかし華は、咲花の中にある家族思いな面をいち早く察知する。養子となって以降、歳の近い母親というように咲花に懐く。
華にとって、咲花は母であり、麻衣は姉と呼べる人物である。
知能は死ぬまで変わらないが、愛情深さや慈悲深さも死ぬまで変わらない。そんな華の子として生まれたからこそ、秀人(子)も、母親を大切にする子になっている。
生涯独身を貫く。秀人(親)が大好き過ぎて、他の男を異性としてまったく意識できない。
なお、秀人(親)に撮ってもらったビデオレターは、秀人(子)が結婚するときに渡した。
■笹島秀人(秀人・子)
二十歳になった時点で、身長161センチ、体重53キログラム。
幼い頃は天使のように可愛らしく、女の子に間違われていた。というより、男だと言うと誰もが驚いた。病院に行ったときは、秀人の姿を見た医療事務の人に「秀人って名前だから男だと思った」と、とんでもない発言までされた。
「いや、俺、男です。チンチンついてます」とは、そのときの秀人(子)の弁。
小学校入学時点で、難関大学に合格できるほどの賢かった。知能は、父親譲りどころか父親よりも高い。
身体能力、運動能力にも恵まれ、漫画のようにモテた。本人未公認のファンクラブまであった。なお、そのファンクラブは、クラブ内の秀人への対応方針で争い、消滅した。
知能が高いため人を見る目もあり、学校内でも、信頼できる先生と信頼できない先生をしっかりと見極めていた。
一度、参観日に来ていた華に目を付けた教師が、彼女を口説こうとしたことがあった。華の知能が劣っていることは教師の間でも知られており、そこにつけ込んで下心を満たそうとした教師がいたのだ。
秀人は華を連れてその教師の前から立ち去ると、すぐにその教師について独自に調査し、彼が女子中学生と付き合っていること(肉体関係あり)を突き止め、明るみに出した。
淫行教師は教員免許を剥奪され、二度と華の前に現れることはなかった。
基本的に怖い物知らずだが、咲花のことだけは恐れている。彼女には頭が上がらない。ただし、恐れてはいるが、慕ってもいる。だからこそ、彼女の幸せを願い、亮哉との結婚を後押しした。
大学卒業後、国家公務員総合職試験に合格。警視庁を志望し、採用される。
いわゆる「キャリア」は警察学校には行かないため、クロマチン素養の検査は受けない。しかし、秀人本人が強く希望し、渋る上層部を論破し、クロマチン素養の検査を受ける。結果、外部型/内部型双方の素養があることが確認される。
外部型/内部型双方の素養があったことから、国連からスカウトがあったが、これを断る。さらに、実務経験を得るという名目で、北海道警に所属を希望。またも上層部を論破し、希望を通す。
北海道警本部所属時に結婚。相手は、麻衣と亜紀斗の長女。
亜紀斗に「秀人なら安心だけど、なんか悔しいから一発殴らせろ」と言われる。
麻衣には、「秀人君でよかった」と心から祝福される。
亜紀斗と麻衣の次女、三女、四女は、悔しそうだった。
まったくもって余談だが、麻衣の娘の胸のサイズは以下。
長女:Cカップ
二女:Gカップ
三女:Hカップ
四女:Hカップ
長女だけが(胸のサイズが)母親に似なかった(笑
一定期間道警本部で就業後、警視庁の所属となる。
この時点から、秀人は本格的に動き出す。
警察内部の膿を出し、さらに、政界の膿まで出した。国内をよりクリーンにするために。
一部の逆恨みした権力者が、秀人の家族に害をなそうとする。が、秀人の家族の周囲には、咲花、亜紀斗、藤山といった怪物がいる。逆に逆恨みによる報復を明るみにされ、政界はよりクリーンになった。
父親に似て、三十代後半になっても美貌を保っている。そのせいか、定年退職後に可愛い服を作るのが趣味になったいた藤山に、自作の服を着せられそうになる。ゴシックロリータ。
秀人はつい、「うわぁ」という顔をした後、「俺みたいなオッサンにこんなの着せようとするなよ、気持ち悪い」と拒否。
藤山はガックリと肩を落とすが、後年、彼の願いは叶うことになる。問い老いた藤山が末期癌となり、緩和ケアに入った際に、冥土の土産とばかりに秀人が着てくれた。数日後に息を引き取った藤山は、思い残すことはないと言わんばかりの満ち足りた顔をしていたという。
華が亡くなったとき、秀人(父)と華が写った写真を、全て彼女の棺に入れる。秀人(父)の姿を残した写真は、その数枚しかないのに。
妻(亜紀斗と麻衣の長女)に「お父さんの写真、一枚でも残さなくていいの?」と聞かれたとき、こう答える。
「いいよ。鏡を見れば、父さんに会えるから」
秀人(子)の外見は、秀人(父)の生き写しである。
八十二歳で生涯を閉じる。最終的な職位は警察庁長官。もちろん児童買春などしていない(笑)
秀人の功績はあまりに大きく、後年は歴史の教科書にも必ず登場した。
ただ、秀人がなぜそこまでの功績を残そうとしたのか、知る者は少ない。幼い頃に華や咲花から聞かされた、父親の話が原点だったとは。
■五味秀一
一布作品をご存じの方は必ず耳にしたことがある、キング・オブ・クズ。
悪役特有の格好良さもなく、信念もなく、ただ欲望に忠実で他者を傷付けることを何とも思わず、意地も誇りもない。
そして、物語における悲劇の生産者でもある。
とはいえ本作では、あまり登場する機会がない。好き勝手に悪さをし、父親の七光りで職を手にし、最終的に因果応報な最後を迎えた。
ただ、本編には出していないが、なかなか凄惨な死に方をしている。成人した人間の骨は206本あるが、その約半数が暴行により折れていた。また、両手の爪も剥がされていた。煙草による火傷の痕もあった。その殺害現場を見た捜査員は、誰も同情しなかったという。
余談だが、父親も同様。
・・・と、まあ、こんな感じで。
作品が長いだけに色々と語りたいことがたくさんあるため、おまけ③に続きます。




