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幻獣様のお世話係始めました。  作者: のん
幻獣様と乙女お仕事を始める。
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幻獣様と異世界の乙女。3


便箋を持って、食堂へ戻ると・・

ルル君は椅子からピョンと飛び降りて、私のそばへ駆け寄ってくる。


ヴィオに「気をつけます」って言ったけど、やっぱり可愛いなぁって頬が緩む。ヴィオはそんな私をちらっと見て・・


「今、手紙を書きますね」


そういって、いくつかお土産を見ながらサラサラとお手紙を書く。

私は邪魔しちゃ悪いかなぁって思って、ルル君にお土産の説明を聞く。



前回は、ページを開いたら部屋が色々な場所になる本だった。


今回は楽器があって・・

ちょっと触ると、その時の気分によって心地いい音楽が流れるものがあるそうで・・、私はルル君から興味津々で話を聞く。すごいなぁ〜〜。そんな魔道具、よく思いつくなぁ!


「で、ここに触ると・・ほら、音も変わるんです!」

「ヘェ〜〜、すごいねぇ!」


ハープのような形をした楽器に触れると、色が変わって・・

色によって音も変わる。


ベルナさんと、ニケさんも珍しそうに楽器を見て・・、ルル君はちょっと得意げだ!



「スメラタ様の国は、歴史も長い国ですからね!色々な魔道具が沢山あるんです!」

「そっかぁ、魔道具の開発も活発なの?」


「はい!スメラタ様が珍しいものが好きですからね!!」



・・なるほど。

確かに、「面白そうだな」って言って、食いつきそうだ。

ルル君と、笑い合っていると・・ヴィオが「書けたよ」と言って、封筒に手紙を入れて持ってくる。



「スメラタさんにお礼をよく言っておいてね」

「はい!お手紙・・早速感謝します!キサ様、また会いに来ますね!」


「うん!また遊びに来てね」



ニコニコ笑うルル君に手を振ると、ルル君も手を振って一瞬で転移の魔法で帰ってしまった。あっという間に帰っちゃったなぁ・・。もう少しゆっくりしていけば良かったのに・・。


ヴィオは私を見て、ちょっと不満げだ。


「・・ヴィオ、どうしたんですか?」

「・・・・気をつけるって言ったのに・・」


「え・・?」


ヴィオは、お土産の置いてあるテーブルの方へ行ってしまうけど・・、え?気をつけてたよね??そう思っていると、ベルナさんがこそっと・・



「ルル君を構っているキサ様に、ちょっとヤキモチ妬いているようですよ?」

「え??だって・・ルル君は・・」


「そうは分かってても、面白くねーんだろ?お子ちゃまは」


「「「ニケ!!聞こえてるぞ!!!」」」



おや、失礼〜。

なんて舌を出して笑っているニケさんに、ベルナさんがすかさずスネを蹴る。あ、そこは痛いぞ。


そ、そっか・・。

ヤキモチか・・。

ちょっと照れくさいやら、嬉しいやら・・、思わず顔を赤くしてしまう。



ヴィオはあっさり自分の気持ちがバレてしまって居心地が悪いのか、私の手を握ると、中庭の方をずんずんと歩いていく。私は歩幅が広いヴィオに追いつくのに必死だ。


「ヴィオ、ちょ、ちょっと待って・・!」

「あ、ごめん・・」


私が息が上がっているのを、見て・・慌てて止まると、急に止まったので、そのまま顔ごとヴィオの胸にぶつかるような形になる。


「ヴィオ〜・・」

「ごめんね、キサ・・大丈夫?」


心配そうに私の顔を覗き込むヴィオに、つい驚いて・・ピョンと一歩下がる。



「・・キサ?」



ヴィオが、ちょっとジトッと私を見る。

だ、だって・・格好いいんだもん!!真正面から見られたら、びっくりするんだよ〜〜!!!


嗚呼、せめて・・もう少し小さかったらなぁ・・

そう、私と同じくらいなら・・。



そう思って、ヴィオを見ると・・

シュン・・と音がして、




ヴィオの体が、中学生くらい・・。私と同じくらいの背丈になる。




目線が一緒の高さになった私とヴィオは、お互い目を見開き・・



「「「「「ええええーーーーーー!!!!????」」」」」



中庭で、大声で叫ぶのであった・・。

な、なんで!!?どうして縮んじゃったのーー!!??



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― 新着の感想 ―
[一言] キサちゃん。。。。ルル君120ちゃい。。。。。(*´・ω・) ルル君の年齢知ったら、ヴィオどうするんだろ。。。。。( *´艸)
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