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幻獣様のお世話係始めました。  作者: のん
幻獣様と乙女お仕事を始める。
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幻獣様、いつかの未来。1


水の精霊さんから力を貰ったことを、スメラタさんや他の幻獣さんにも報告をしてひとまず安心かな?一角獣のターシェさんには「色々起こすね〜!」なんて笑われたけど‥。これは故意ではなくてですね?



今日は朝のお祈りを終えたヴィオと、朝食を取ったら

約束していたお勉強に付き合う事になった。


ベルナさんが先生で、今回は水の精霊の事もあったのでその話をしてくれる事になった。私と一緒!ということで、朝からテンションが高いヴィオに手を早速繋がれて勉強部屋へ一緒に向かうけど‥、落ち着こうね?いつも一緒にいるからね?


円形のドームのような部屋に、天井がガラスがはめられていて、

お日様の燦々と当たるその部屋に丸いクッションがいくつか置いてあるので、その一つに座るとヴィオに、クッションごとピッタリと横に移動させられた‥。


「もうキサ、もっと近く!」

「‥ヴィオ、勉強ですからね?」

「わかってるよ?でも、近くのが嬉しいの!」


‥そう言われたら、何も言えまい。

ちょっと赤い顔で「はいはい」と話すと、ベルナさんが小さく微笑んだ。



「さて、それでは早速色々な世界のお話をさせて頂きますね。水の精霊の話は、キサ様もシルヴィオ様に教えて頂いた通り、様々な世界のうちの一つですが、我々の元へ幻獣様を送ってくださる神様の世界に近い存在です」



ベルナさんの話に、ふんふんと頷く。

精霊は神様に近い存在だけど、悪い存在も良い存在もいるんだよね?



「精霊は本来姿を持たないのですが、キートでお仕事を任された水の精霊様はあえて蛇の姿をしています。その精霊よりもう少し力が弱い存在が妖精、またはエルフ、ドワーフ、ピクシーといった姿を持っている存在です」



こ、こっちの世界にもそんな存在がいるの?!

驚いている私にベルナさんが妖精の載った本を見せてくれたけど、私の知っているエルフとかドワーフとは、少し違った。ほとんど人間と変わらない。ただ寿命が人間よりも長く、魔術が人間より使えたり、武術が長けていたり、作れる物が全くレベルの違うものらしい。


ベルナさんはニコッと笑って、



「かくいう私もエルフと人間のハーフなんです」

「「ええ!!そ、そうだったんですか!??」」


「あ、ニケはドワーフの方ですね。ですから武芸に秀でています」

「「えええ〜〜〜〜!!!???」」



二重でびっくりなんだけど!!

でも、そうか‥、魔術も剣も幻獣様に教えられるくらい上手って、そういう事もあって‥なのか。はあ〜〜っと口を大きく開けて驚いていると、ヴィオが面白そうに笑って私を見るけど、驚きますよ?


「そっかぁ〜、じゃあ只の人間は私だけなのか〜」


私がしみじみとそう話すと、ベルナさんが首を横に振る。え、違うの?



「キサ様は、水の精霊に力を授けられたので一つ神格が上がったんです。以前は私とニケと同じ、妖精の枠内にいましたが、今は半分精霊の力もあります」


「「ええええええええ〜〜〜〜〜〜!!!!??」」



今日、一番驚いたんだけど!!

それって、神様に近くなってるって事!?

驚いて目を丸くすると、ヴィオがちょっと眉を下げて笑う。


「‥本当は、何が起こるか分からないから、おいそれと力を与えないものなんだけど‥、あの水の精霊はまだ年齢が若いからね〜」


なんていうけど、きっと私よりはずっと年上なんだろうなぁ。


「‥そっか、それでヴィオはそんなに心配してたんですね‥ごめんね、ヴィオ」

「ううん、僕もちゃんと守るから安心してね!」


ニコッと笑って話すヴィオに、思わず力が抜ける。

うん、きっと何かあっても大丈夫‥そう思わせてくれるヴィオの言葉や笑顔に本当に助けられるなぁ。



ベルナさんは私を見て、


「今後は、仕事で精霊との接触も考えられますので、その際にはくれぐれもお気をつけ下さいね」


私とヴィオは同時に頷いた。

しっかり気をつけていかなくちゃ!!




そう思った矢先、その神様から驚きの提案をされ、思ってもみない事が起こるとは‥この時誰も予想できなかったのだ‥。




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