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幻獣様のお世話係始めました。  作者: のん
幻獣様と乙女お仕事を始める。
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幻獣様とお仕事。5


大神官のコーレンさんと、アイムさん、そして神官さん達に歓迎されて、早速神殿の中を案内してもらう。


パルマの神殿は、金色の建物だったけど、

こっちは濃いピンク色がベースで、金色や緑、黄色、紫とカラフルな建物だ・・。



「い、異国に来たみたい・・」

「外国だよ、キサ?」



ヴィオに冷静に言われてしまった・・。

そ、そうなんだけど、なんかすごくパンチのある神殿だなぁって思って・・。私達はいつも白い服を着ているけど、こちらの神官さんなんて色とりどりだ・・。


大神官のコーレンさんだけが、真っ白いローブを着ているので・・ちょっとその姿を見ると安心しちゃう。コーレンさんは、ニコニコしながら・・


「パルマの神殿とは、大分違いますから・・驚かれるのは無理もないと思います。ああ、あちらから街も見えますよ?」


そう言って、バルコニーを指差してくれて・・

皆でバルコニーへ出ると・・



街もカラフルだ〜〜!!



ピンクや緑、黄色、青と鮮やかな建物でいっぱいだ!!

屋根の色だけが薄い茶色で統一されているけど・・、本当に全然違う!!


「街並みまで全然違うんですね・・」


ヴィオも流石に街並みを見て、驚いた声をあげている。

アイムさんは面白そうに笑って、


「シルヴィオのとこは、真っ白であれも綺麗だけどな!やっぱ俺はこの国の色合い好きなんだよな!!」


ちょっと誇らしそうに笑うアイムさんを見て、私とヴィオが微笑むと説明しているコーレンさんも嬉しそうだ。神官さんが、一人やって来て・・



「お茶の用意が整いましたので・・」

「「よし!!お茶だ!!行くぞ、シルヴィオ!キサ!!」」



うん、嬉しいんだね。

いつもより張り切っているんだね?だからそんなに声が大きいのかな?


私が小さく笑うと、コーレンさんがススっと近付いて来て・・


「前日から嬉しくて、張り切っておられまして・・申し訳ありません」

「いえいえ、あんな風に喜んで貰えて嬉しいです」


あとちょっと可愛い・・。

小さく笑いながら話すと、コーレンさんはホッとした顔をする。・・大分、ご苦労されているんでは?


うん、コーレンさんには優しくしよう。

マルクさん同様、おじいちゃんだしね。



ガラス張りの温室のような部屋に通されると、植物があちこちに飾られ、真ん中のスペースにスメラタさんの時のように大きな絨毯が何枚も重ねられて、クッションがいくつも置いてある。


神官さん達が、お茶を用意してくれていて・・

スメラタさんの所とはまた違った香りが辺り一面広がっている。



「ほら、これうちの名産のお茶だ!うちのも美味いぞ!!」



シルヴィオは、小さく笑って私と一緒にクッションの上に座る。

神官さんが渡そうとするお茶を、アイムさんが手ずから渡してくれて、コーレンさんは恐縮してるけど・・、大丈夫ですよ。お礼を言って受け取ると、お茶から果物の香りがする!



「これ・・果物の香り?」



アイムさんがパッと顔を輝かせて・・


「そう!!キサ、よく分かったな!!」

「私の世界にも、これに似た香りがあって・・。わ、味も甘いんだ!!美味しい!」


ヴィオは私の言葉を聞いて、目を丸くする。



「・・キサの世界の話、初めて聞いたかも・・」


「そうだっけ?あ、でもあまり話をした事なかったかも・・。友達と一緒にこういうお茶を出してくれるお店に行って飲んだ事があるんですよ」



言われてみると、こっちの世界で過ごすのに必死すぎて・・、あまり話した事がないかも。なんだかすっかり遠い過去のようになってた・・。


アイムさんはお茶を飲みつつ・・



「キサの世界にも果物があったり、果物をお茶に入れたりしてたんだな!」


「そうですね・・。ここは温暖な気候だから果物も取れるんですか?」

「そう!!だから、果物の甘いお茶が有名なんだ!!」



気候と、植物の形態は似てるんだなぁ・・。

コーレンさんも興味津々で、私のいた世界の事を聞きたがるので、色々話しをするとアイムさんと一緒になって目をキラキラさせて聞くので、なんだかやっぱり似ているんだなって思った。



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