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極道に拾われた猫  作者: さとマロ
猫と極道
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その猫、恐怖を覚える

どもども! サトマロです

今回は怖くてチクリとするあれの登場です

え? 危ない奴ではありませんよ?

 俺が初めてあの因縁の場所に行ったのは旦那の家に来た翌日の事だった。


 ~動物病院~


 「組長、八公緊張してはるとちゃいまんか?」


 「せやかてな、ちゃんと検診せなあかんやろ」

 

 俺は八と呼ばれるようになっていた。

 それにしても昨日は6人ほど旦那の家に居たが…… 今日は旦那ともう一人しか居ないな。

しかしなんだここは、他の犬猫は酷く怯えている、確かに気に入るような臭いの場所ではないがそれだけだ、どいつもこいつも意気地が無い、と次の瞬間


 フギャー! と猫の叫び声が聞こえる……


 !? ただ事では無いことは確かだ、自然と恐怖が体に伝わる


 相楽さーん

 

 と呼ぶ声がすると旦那と付き添いが立ち上がり、俺が入ったかごを持ち謎の部屋に入る。


 「こんにちは、今日が初めてですね?」


 白衣を着た男が旦那に問いかける。

 その眼球は何かが狂ったかのような目で幼い俺でも一目見ただけで確信した……


      こいつやべぇ


 「せや、よろしゅう頼むわ」


 いやよろしゅうじゃないから、早く逃げようぜ?と俺が旦那に急かす。


 ミーミー!


 「大丈夫だよー、まずは体温ですね」


 なんだその細長い棒は! やめろ!近づけるな……


 「平熱ですね、体重は少し軽いかな~」


 何か大切な物を失った気がする……


 「ノミがちょっと多いですね~、ワクチン打っておきましよう」


 今度はなんだ!? さらに細長い、鋭利な針をこちらに向けてやがる!


 「ちくってするよ~、はい、お疲れ様~」


 俺は理解した、なぜ他の犬猫が怯えていたのかを。

 これは怯えるわ……


 「お医者はん! 八公は、なんか変な病気とかかかってへんやろな!?」


 「辞めねぇか、お医者はんがしっかり判断してくれるやろ」


 「とりあえず最低限の検査はしてほしいところです、予約しますか?」


 「お医者はん、どうか、どうかよろしゅう頼んます」


 旦那が深く頭を下げる、これ以上は止めてやってくれと頼んでくれているのだろうか。


 今でもあの病気には通い続けさせられてるよ、しかし…… いつまで立ってもあの臭いと医者の体温計は慣れないもんだ。

人間でも犬猫でも病院は怖いですよね

実家の猫も病院が大の苦手です

ちなみに私は病院は超が付くほど苦手です

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