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2015/9/18  作者:
4/4

変質者の彼は餌に群がる虫のようにカバンを拾いにゆく。

それを見下ろす私はまるでどこかの国の王様になったようだ。

気分が最高潮になり、世界のすべてが幸せだ、と思い

突然自分の下着を脱ぎ始めた。

するりと細い足から肩から、薄く透けたレースが落ちる。

「お前よぉおおおおお、困ってんだるぉおお!土産だ!!!!」

彼女は腕を振りかぶった。

淡い水色と黒のストライプが、ひらひらと彼の方へと舞い落ちる。

変質者は驚きおののきながら、しかしそれをしっかり手に握る。

彼女はいいことをしてやった、と満足げにベランダからの風景を楽しみながらまた缶を傾けた。

遠くでパトカーのサイレンが聞こえる。

あれ、あいつヤバいんじゃない?

まぁいいや。今夜は涼しいな。

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