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2015/9/18  作者:
3/4

バタバタと街灯に仄青く照らされた階段を駆け上がり、扉を開く。

変質者は私のマンション裏庭に待たせてあるし、あとはこの安物のカバンをベランダから放り投げるだけ。

好きなだけマスこきやがれ。

アルコールの力で高揚した気分でカバンの中身をざらざらと出す。

彼女はなんだか冒険をしているような気分だった。

楽しくなった彼女は、冷蔵庫から発泡酒の缶を取りだし、プシュッと小気味良い音を響かせた。

カバンを振り回し、大股でベランダのガラス戸を開ける。

「おぉおおおおおい、いっるぅうううううう????」

叫びながら下を見下ろすと、やはり小動物のようにびくびくした彼が庭の端にいた。

缶をあおり喉を鳴らす。秋に入って風が冷たく心地よい。

「っはぁ~~~~っ!!おら!!!受け取れぇええ!!」

全力でカバンを放り投げ、それは綺麗な弧を描いて芝の上に落ちた。


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