表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2015/9/18  作者:
2/4

礼儀の正しい変質者が去って行った後に、彼女は気づいた。

自分の貴重品を入れたままカバンを渡してしまったのだ。

まだ変質者が近くにいると思った彼女は叫んだ。

「おかずがカバンの人ぉおおおおおおお!!!!!!!

 あたしの財布返してええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」

実は彼女、お酒も少なからず入っていた。

それゆえ先ほどの変質者が、ひったくりだったという可能性は全く考えていない。

変質者と信じ込んでいるため、財布が返ってくると思いんでいる。

すると驚くことに、陰から先ほどの変質者がおずおずと姿を現した。

「すっ、すいません、そうですよね、あの、あの、返しますので、落ち着いてください。」

「そうよ、あんた、カバンで抜くなら財布返しなさいよ。」

変質者の下出な態度に慣れた彼女は彼の手からカバンをひったくった。

カバンから中身を取り出そうとした彼女は、自分の持ち物が意外に多いことに気づかされた。

これではカバンを返せないと思った彼女は、何も考えずこう言った。

「ちょっとあんた、あたしの家近いから近くまで来なさい。

 あたしの荷物多いから家で出すわ。それからこのカバン、あ、げ、る。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ