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2015/9/18  作者:
1/4

友達との約束をドタキャンされてしまった少女は、暗い帰り路を歩いていた。

急にメールで、「ごめんね、行けなくなっちゃった」とだけ連絡され

少し気分が波立った彼女は、夜遅くまで繁華街をさまよってしまった。

苛立ちも発散して晴れやかな気持ちで街灯を通り過ぎていると、後ろから人の気配がした。

なんだろう。と思ったのは時遅し。誰かに抱きつかれた。

「っ!?」

急なことで身を固くした少女は、何もできずに突っ立ってしまった。

「や、や、やめ…」

やめてくれ、離せという旨を伝えようとしても声は出ない。

すると後ろから

「カバンを…あなたの背負っているカバンをください…」

と声が投げられた。声は野太く低い。そしてその声の主の手は

彼女の色の白い柔肌の脚をゆっくり大切そうに撫でまわす。

「……ひぃっ……。」

ふっと体が軽くなる。どうやら彼に離されたようだ。

女性のカバンをおかずにする新手の変質者のかと思った彼女は、彼に背負っているカバンを震える手で渡した。

「ありがとうございます……。」

丁寧に礼と会釈をした彼は、どこかに去ってしまった。

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