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振り向けば、そこに探偵事務所  作者: 大本営
File No.001 パトロン
29/41

第一章:作中設定

作中設定では、今まで各話ごとに書いていた箇所を纏めただけなので目新しいことはないです。

ただ、番号を振ったので分かり易いかもしれませんね。

◆共通設定

1、管理者

 通称は『上の方』、名前を読んではいけないその存在は『管理者』と呼ばれる。

 ごく一部の魔術師がその存在を察知しているが、接触できた者はさらに少ない。

 いつからいるのか、目的はなにか、多くは謎に包まれている。

 分かっているのは各世界には『管理者』と呼ばれる存在がいて、世界間の移動を監視していることだけである。


1)管理者は何処からやって来るのか

 『ウーヌス』とは異なる世界から派遣された人物であるが、何処から来たのかは不明。


2)管理者の役割

 異世界からの侵入を防止するが、同時に新天地を求めて他の世界への侵入も防止する。

 ただし個々人の権限は入国管理局と税関の職務を一手に担っているが、出国に関しては権限が与えられていない。相互の管理者が正確に業務をこなす事で成り立っているシステムである。


3)他方の管理者が業務に問題が発生したとき

 『異世界に無意識に拉致された者達』が大量に発生する可能性がある。

 ただし第二世界『ドォオ』では来訪者と呼ばれており、『異世界に無意識に拉致された者達』とは管理者のみが使う言葉である。


4)問題発生時の対処方法

 基本的に管理者は他の世界に干渉しないが、特定の条件を満たすと例外規定条項を発動できる。

 ただし、詳しい条件は不明。



◆第二世界『ドォオ』


1、来訪者について

 正確には第二世界『ドォオ』に来た第一世界『ウーヌス』の住民を指す。

 ただし『ドォオ』の住人は『ウーヌス』を知らないため、次のような人物を示す言葉になっている。 彼らは所属する国を問われると、ときに地球、ときに日本と要領を得ない未知の国名で返答をする傾向があった。『ドォオ』の住人には理解できない人権という価値観を絶対視し、同じく理解できない倫理観を振りかざして良い意味でも悪い意味でもドォオの住人を振りまわしていく。恐らくは見知らぬ土地から突発的に送り込まれた人々を来訪者と呼ばれる。


1)来訪者はどのようにやって来るのか

 まったくの不明であるが、超長距離移動となると転移魔法で送り込まれているのだろうと理解されている。


2)何故問題にされないのか

 身体能力や魔力において突出したところがなく、見るべき才能、技術を持つ者は稀であるため。


3)来訪者の特徴

 どの人物も一定水準の教育を受けていたと思われる点だ。だが受けた教育を余り役に立つようには披露できていない。

 もうひとつは教育の副産物というものだろうが、一定水準の知性と思考を持つため魔を扱う論理を理解しやすい点である。理解しやすいだけで魔を扱えるかは別問題だが、それを考慮しても多い傾向ではある。


4)来訪者が魔術で大成しない理由

 相対的にみれば魔力という絶対値が低いという事実は覆しがたく、傑出した才能を有する人物をほとんど輩出してはいない。



2、魔術について


1)魔術師と魔法士の違いとは

 魔術の探求を重視する魔術師に対し、魔術の利用方法に重点を置くエレンのような一派は魔法士と呼ばれる。

 前者は従来から存在し、後者は近年台頭してきた思想である。

 両者に思想的対立こそないが、一般的な認識では魔術師側が魔法士より格が高いという認識は確かに存在する。それを象徴する一事例に魔法士を魔法師と呼ばないことからも分かるかと思う。


 ・魔法士達の社会貢献の例として、夜の貴婦人と称されるライトの呪文を集中運用が有名である。

  また印鑑などの代わりに、魔術による封印「魔力痕」の利用を確立する。


 ・魔術師の功績として代表的な例は、詠唱方法の共通化は不可能だと証明し、『魔術を巧みに運用したければ、各個人が消去法的手法でアレンジしろ』という結論を導き出したことである。

  この結論から個人レベルでのアレンジの研究が進み、高速詠唱と同時詠唱の技法が成立していく。


2)『グリモワール』

 あらゆる魔術の原本であり、存在は複数確認されている。

 『あらゆる階層、あらゆる種族、性別に違いがあろうとも、必ず発動するように記述しなければならない』という思想で全ての『グリモワール』は編纂されている。

 『グリモワール』に記載された魔術は必ず発動するが、同時に酷く無駄な作業を経る必要がある。

 一定のレベルに到達している人物達には弊害のある記述方法なため、後世の魔術師は酷い苦労を強いられる。


3)魔術師と魔法士の養成

 いずれの場合も資金を要するが、王侯貴族などは家庭教師として公明な人物を雇用して特別講義を用意するが、一般的にはエレンのような専門機関で学ぶ例が多い。師に弟子入りする例もあるにはあるが、それらの人物もある年齢、レベルに達すると専門機関に送られる。

 師も暇ではない上、あるレベル以上は文献や資料、機材が整った場所で切磋琢磨したほうが色々都合が良かったりするからだ。


4)学費

 一年分の授業料だけでも、一般的な家庭の一年分の年収に匹敵するほど高額である。

 成績上位者への奨学金制度は存在し、そのような生徒達は授業料を免除されている。近年の魔法士の台頭により助成制度を用意する都市が増えており、奨学金に漏れた生徒でも授業料の三十パーセントまで補助される。


5)パトロン制度

 経済的な理由で人的資源を喪失しないようにするため、パトロンと呼ばれる個人による経済的支援制度。この制度を利用できた者達は自らの将来を質草とし、その代わり助成制度の利用者と異なり授業料の返済を必要とせず生活費まで支給される。 

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