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ぷよぽよスローライフは幕を閉じる



「えと、私はシェイプシフター族のものです… 今までだましててごめんなさい‼」



出てきて早々謝らなくても…。そう思った。でもよく考えてみたら確かに「騙されていた」ということになるのだろうか…。

まあでもどちらにせよ私は気にしていない。よくよく思えば確かにスライムが言葉を理解していたりと気にかけていなかったけど、おかしいところはあったような気がする。気づいてあげられなかった私の責任もある。ここは私も謝っておくのが普通だろう。



「私からもごめんね、気づいてあげられなくて…」


「いやいや、レナさんは何も悪くないです‼ 私が言い出せなかったのが…」



かなり自分に負い目を感じているようだ。でもそんな暗い話ばかりしていても楽しくない。

一旦ここは話題を変えよう!



「そんな落ち込まないで~。それよりこれから呼び方をどうするのか、決めない? 私は勝手にスライムだから「すっちゃん」って呼んでたけど呼び方を変えたほうがいいんじゃないかな?」


「あ、実は私、「リア」って言います。「リア」って呼んでもらっていいでしょうか?」



「リア」が仲間に加わった‼ 元々名前があったんだね…。勝手に名前つけて申し訳ない気もするけど、本人はスライムの時、「すっちゃん」という名前を気に入っていたようだったからよし! そういえば、もう「4人パーティー」の人数だ。もっと何か中を深めることはできないかな?

そこで私の脳に入ってきたのは呼び名。距離を縮めるために呼び方を変えよう!



「ちょっと提案があるんだけど、これから私たちの呼び方を変えよ! そうすればもっと仲もよくなるんじゃないかな? ねえ、マナ~!」


「分かったよ、レナ~」



我ながら、仲を深めるのには最適の策なのでは?



「ね? おっけい? リョウ、リア?」


「おう、分かった。」


「わ、分かった‼ レナ。みんな、もうスライムではないけど…、よろしくね‼」



シェイプリフターのリア。ウィッチ「魔女」のマナ、人間「冒険者」のリョウ、そして同じく人間の私。

魔族二人と人間二人の不思議なパーティだ。魔物・魔族と人間が常に争いあってしまっているこの世界では恐らく、初めてのパーティだ。

このパーティーで次はまた村に行くことになる。

もう、ほのぼのとしたスローライフは送ることはできないだろう。

でも、私はそんなことを気にしているわけにはいかない。目標に向かって突っ走る。



「じゃあ、明日には村に行こっか‼」


「ちょっと待って、レナ。まだ傷が治ってないよ~…。あと、リョウもね。2人ともあと2日安静にしててよ」


「うう、分かった…」



結局私とリョウは2日は家で休むことになってしまった…。

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