51
「あ、そうだ。リボンとお洋服作っておかないとだね。」
リラとソラは黒狼の姿だと、もふもふで寒さに耐性があるらしい。でも5匹は今のところ大きさこそ変わったもののパグの姿だ。まあそもそもリラとソラは、こっちの世界で黒狼としての姿が本来のものだからね。
リボンは(主にアスターの)見分けの為にも、創造で作っておこうかな。
「リクは青、ランは赤、モネはピンク……あ、リラと被るか、黄色がいいかな。ハクは白、ウミは……水色だとソラと一緒だから淡いグリーンで。」
ってことで、お揃いのリボンの出来上がり。
早速つけようかと思っていると、リラとソラがこちらへ来た。
『リボン出来たの?』
『お揃いだ!』
「そうなの。」
『ソラ、先にあれやっておこう。』
『そうだね!』
……あれとは?
ポワッとリボンが光り、私のローブにそうしたように、魔法をかけていることが分かった。
『私はねぇねと同じ防御魔法をかけておいたよ。』
『僕は追跡!もし迷子になっても、居場所が直ぐわかるよ!いずれはこの子達にも索敵を出来るようにしてほしいんだけど、まだ難しいからこれにした!』
成程、要はGPSみたいなものね。
ソラもちゃんと教育方針考えてくれたんだね、えらいなぁ。
『あと、ねぇねに渡したブレスレットと同じ効果のある魔道具をこの子達に渡したいんだけど、何がいいかな?』
「んー……。アスターにも聞いてみようか。」
5匹と戯れている……なんて贅沢な。羨ましい、じゃなくてアスターに声を掛けた。
「アスター、リボン出来たの。あとちょっと相談がある。」
「作ってくれていたのか、ありがとう。相談?」
私は誰がどの色かとリラとソラが魔法を付与している事を説明して、魔道具の相談もした。
「ユリシアが着けているブレスレットとお揃いはどうだ?喜ぶんじゃないか。大きさの自動調整も付与すれば、子ども達が身体の大きさを変えられるようになっても、変化してくれるだろう。」
「確かに、そうだね。一番大事なのは、この子達が邪魔に感じたり嫌がらないことだから、それが問題ないならお揃いにしよっか。」
『大きさの自動調整の魔法は誰が使えるの?』
「「あっ。」」
そうだよね、誰かが使えないといけない訳ですよ。
「ユリシアのブレスレットを少し借りてもいいか?魔法の仕組みが分かれば、何とか出来るかもしれない。」
「分かった。」
ブレスレットを外しアスターに渡すと、暫くジッと見つめ返された。
「何か分かったの?」
ブレスレットを付け直しながら聞くと、「ああ。」と一言帰ってきた。
そのまま何かをサラサラと本に書くと、私の方に向けて文章のところをトントンと指で叩いた。
「呪文としてはこんな感じだ。ユリシアが付与する方がいい。」
眺めているとすぐに頭に入ってきたので、試しに大きめの銀色のリボンを創造で作って輪っか状態にして、それに向かって唱えてみた。




