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すみません、更新遅くなりました。
「ユリシア、頭を上げてくれ。」
アスターの声に、ビクッと体が震える。
でも聞こえてきた声は、優しかった。
「リラが察知して助けに行きたがった時点で、何か大事なものがある事は分かっていた。可愛い子ども達が増えるのは、俺も嬉しい。ユリシアの家族と言うなら、俺にとっても同じだ。」
「アスター……。」
「それに、ソラはよくこちらに来てくれるが、リラとソラ、フローラも、ユリシアが大好きすぎるんだ。あの子達がユリシアより俺に懐いてくれたら、俺も嬉しいからな。」
わあ、すっごいドヤ顔してる……。表面上は分かりにくいかも知れないけど、アスター、可愛がっている時めっちゃ幸せそうだからなぁ。ルルーもそうだけど、動物好きなんだろうな。
「もしかして、本音そっち……?」
フローラを抱き上げ、リラとソラを膝の上に乗せている。さっきまで真面目な顔で話していたけど、随分と柔らかい笑みを浮かべていますねぇ。可愛い子達に囲まれてよかったね。
『アスター、意外と寂しがりや?』
「そうかも知れないな。」
『僕はアスター大好きだよ!』
『フローラも!』
「ありがとう。」
微笑ましいな。
普段冷静なアスターだけど、割と表情豊かだよね。
『これからどうするの?』
「うーん……。このまま公都を目指すか、一時的にこの辺りを拠点にするか、かな。アスター、今の位置から公都までって、どのくらいかかるか分かる?」
「そうだな……。今まで通りのペースで進めば、予定通り着くくらいの距離だな。今日居た地点と直線距離ならあまり変わらない。進んでも良いし、2、3日程度ならここに留まっていても問題無い。」
成程、距離的には問題無いみたいだね。
あとは治安かな。また魔物とか出てこられても困る。
「魔物とかは?」
「それも問題無い。討伐したオーガという魔物はこの辺りなら上位に入る強さだが、上位の魔物が倒されたことで脅威となる存在の気配がある限り、他の魔物は近付かなくなる。」
「成程。」
それなら、暫くここに滞在していても、魔物に襲われたりすることはなさそうだね。
まあ、そもそも結界もあるからあまり心配の必要もないんだけど。
「そしたら、2日くらいここを拠点にしよう。アスター達にはまた明日あの子達を紹介するね。」
「ああ、楽しみにしている。」




