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愛犬達と異世界放浪旅  作者: 咲藤 ユキ


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更新遅くなり、申し訳ございません。

1/11更新予定だったお話になります。

『アスター、今日はここを拠点にしてもいい?話したい事あるし、白虎の意見も聞きたい。』


「え、ああ、……此処なら大丈夫だ。」


 リラが突然そう言い出し、アスターが地図を出して確認する。野営可能か確認してくれたんだ。


 少し早いけどコテージを出し、いつものように寝る支度まで済ませると、皆んなでリビングに集まった。ルルーも話に参加できるよう馬房とコテージを改造して繋げると、白虎が興味津々にしていた。


 5匹のパグ達は、疲れてしまったのか急遽作った犬用ベッドで既に就寝している。


『アスターが言っていた、命あるものには魔力があるって言う話と、ルルーが特別っていう話には、矛盾があることは理解してるよね。』


「うん。アスターから聞いた時に、だとしたら何故アスターがルルーに魔力がある事に疑問というか、驚いていたような様子だったのかなって思ったの。」


「……確かに、そうだな。」


『まず、命あるものには魔力があるっていう話だけど、これは本当。ただ、魔力の量には個体差があって、人間の場合は基準値があって、個人差はあっても誰でも魔力があると判断できるくらいは魔力を持っている。』


「うーん、いまいち分からない。」


『例えば、全ての命に対して魔力の最大値が100だとして、人間は50が基準値。他の生き物はこれ以下の場合もある。』


「種族によって、元々の魔力の最低ライン……これがリラの言う基準値で人間はこの基準値以上の魔力を持っている、って言うこと?」


『ねぇねの言うとおりだね。ルルーがただの馬だとして、馬の基準値が10だと、人間に比べたらかなり低い。人間側からすると魔力が少ないから魔力の感知が出来なくて、この生物は魔力が無いと判断されることもある。』


「成程。魔力にはどの生きものでも最低ラインとなる基準値があって、基準値より上で振り幅があるということね。」


 うん、理解できた。皆んなも理解できているみたい。


『その通りだよ。それで、ルルーの場合だけど、ルルーはある種の突然変異みたいなものかな。ルルーのお父さんはペガサスで、お母さんはユニコーンでしょ?』


 リラがルルーにそう呼びかけると、『その通りです。』と頷いた。


 どちらも地球には存在しない空想上の生きものだけど、どんなものかはなんとなく分かる。

外見的特徴としては、ペガサスは翼を持つ馬でユニコーンが1本の角が生えた馬だったはず。こっそりソラに確認したら合っていると返された。


『どちらも希少な種族で、異種交配があった。どちらも強い力を持っていて、お互いの力を打ち消しあってしまった。だからルルーはどちらの特色も持たずに生まれた。そして強い力同士のぶつかり合いで、魔力異常が起きているんじゃないかな。だからねぇねとアスターで認識の違いが出たんだと思う。』


 リラの考察に白虎が頷いており、実際私も納得している。異種交配なら遺伝子異常も起こる可能性は高いし、そういう異常があってもおかしくはないかな。

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