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更に先へ進んでいると、リラが何かに反応した。
『……ねぇね、向こう行こう。』
「向こう?」
リラが急にそう言い出した。索敵で確認してみると、魔物が複数と、人ではない生きものの反応があった。数えてみると……全部で5匹?
『リラ、まさかあの子達が来ちゃったの!?』
『多分、そう。』
ソラの言葉に、思いたる節がある。多少進路を変えてでも絶対行くべきだと、私の中の何かがそう言っている。
「分かった、すぐ向かおう。アスターごめん、私達今すぐ森の向こうまで行かないといけないの。かなり進路から逸れるから、この辺りで待ってて後で合流しよう。」
「どうした、何があったんだ。」
『向こうの世界にいた頃、私とソラには子どもがいたんだけど、その子達がこっちに来ちゃったかもしれない。その子達が魔物に襲われているかも。』
リラは焦りながらも、アスター達に説明した。私やリラとソラにとってもただの憶測だが、それでもアスター達は信じてくれた。
「成程。それなら俺達も一緒に行こう。場合によっては白虎も呼んでおくといい。」
「いいの?」
「俺達にとっては知らぬ子どもかもしれないが、大事な家族だろう?それなら一緒に助けに行こう。」
「……ありがとう。アスターはソラに乗って。ルルーには魔法を使っておくね。」
リラの防護と私の風属性の魔法を使い、全員加速して移動した。
あっという間に反応のあったポイントまで辿り着くと、本来ならあり得ないが予想通りの、地球で生まれ育ったはずのリラとソラの子ども達がおり、囲むように魔物が群がっていた。
『私が結界を張るから、ソラとアスターは魔物を蹴散らして。ねぇねはあの子達の状態を確認して、治療をお願い。フローラは白虎を呼んでソラとアスターに合流して、ルルーはねぇねに付き添って。』
「了解!」
リラの素早い指示に全員了承し、私はフローラとルルーを連れて近づいた。憶測通り、そこにいたのはパグの姿のままの、リラとソラの子ども達5匹が揃って居た。
リラは私達がたどり着いたことを確認すると、直ぐに結界を張った。
「ルルー、外の様子を確認していて。もし誰かが怪我とかしたら直ぐに教えて欲しいの。」
『分かりました。』
「フローラはパパを呼んでね。」
『はーい。』
素早く2匹とやり取りをし、目の前の子達を確認する。軽傷だが怪我をしている子は2匹、いずれも男の子だ。集中して魔力を広げると、僅かながら5匹の魔力も感知した。
キリが悪い場所になってしまいましたが、今年の更新はこれにて終了となります。
今月は更新休止となってしまい、申し訳ございません。
次回の更新は年明け2026年1月4日を予定しております。
完結を目指して今後も更新を頑張っていきますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。




