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「でも、こういうお店って向こうでは現実になかったから、楽しかったよ。」


「それはよかった。」


 うん、良い物も買えたし満足。


 次に向かったのはアクセサリー屋。この村のアクセサリー屋はどちらかと言うと着飾るような宝飾品の店を意味するらしいが、国や村によってかなり品揃えは違うらしく、村の特産品である宝石だったり、補助効果を持っている物が置かれていたりするそう。


 慧眼で見てみると、成程、確かにいろんな効果が出てくる。特に癒し系の効果が多く、病気にかかりにくくなるとか、怪我した際の回復速度が少し速くなるなどと言ったものが多い。アスターの解説によると、魔法や魔力に関するものが魔道具で、自分の体に関する作用がある方がアクセサリーとのこと。アクセサリーの方が見た目が華やかで高価なので貴族に特に売れるそうだ。


 でも、正直惹かれるようなものは無かった。治癒系は自分でできるしかなり体も強くなっているし、うちの子達に着けられるような物も無いし。そもそもうちの子達は黒狼族と神獣だし、ルルーには後で別のアクセサリーを作ってあげたいし。アスターにはもっと良い物が似合うし。参考資料として見ておこう。


「こんな感じなんだね。」


「そうだな。アクセサリーの類はどちらかと言うと王都なんかの国の中心地の方が豊富にあるな。ユリシアにとっては魔道具を見に行く方がいいだろう。」


「確かに、魔道具見たいね。」


 小声でそんな話をしてお店を出た。

私がリラから受け取った魔道具の腕輪の方が、装飾品としても華やかだし可愛い。すごく好みだし。……女神さまが私の好みを知っているとか、ないよね?


 そして一番私が来たかった魔道具屋に到着。

中に入ると、本やポーションのような瓶、私がつけている腕輪のような装飾品、鞄、ローブまで、沢山の様々な品が並んでいた。地球でいう雑貨屋が近いのかな?


「うわぁ、すごい。」


「基本魔法に関する道具は何でも置いてある。消耗品はどこの国、村でもほぼ共通で同じ物が置かれているから、村に立ち寄れる時に補充するのが一番良い。それに、ユリシアはアクセサリーより制御系の魔道具を身につけている方が良いだろう。専門の細工師もいるくらいだし、女性向けの華やかなデザインもある。」


「成程。」


 気になるものが沢山あるけれど、何選んだら良いかわからないし、今回はどんなものがあるか慧眼で視て覚えておこう。

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