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 実際に装着してもらい、感触を確かめる。思っていたより邪魔にならなくて軽い。

試し撃ちもできるそうで、的も準備してくれた。

 少し離れた位置に移動して的の中心を狙うと、自分のイメージと差がない動作で狙い通りヒットした。しかも槍が小さいにも関わらず、ちゃんと突き刺さっている。魔力無しでこの威力だ。


「うわすごい、楽しい!」


「それは良かったな。これにしようか。」


「うん。」


 ということで、クロスボウを購入することに決めた。

 改めてベルトの変更やサイズ調整をしてもらえるとのことなので、一緒にやってもらうことにした。


「セットする槍はどうする?」


「一緒に買っておこうか。追加はこちらで何とかできる。」


「そうか、そしたら一緒に準備しておこう。」


「ありがとうございます。」


 続いて防具も見ることに。

一応、弓用のグローブは創造で作ったので持っている。但し弓の扱いが難しく、習得できていないのだ。

メイン武器をクロスボウにして、サブが投擲ダガーと弓かな。弓の練習頑張ろう。


 弓用のグローブは見るだけでも良いかな。アスターも同じ考えみたいだし。

そしたら普段装備するグローブを見せてもらおう。


 グローブは全て形が似た形状だが、ディテールが異なっている。色はキャメル、白、濃い紫で、女性向けで刺繍が入っていたりボタンが凝ったデザインだったりと可愛らしい。

個人的に、右手は手の甲の骨が出っ張るところは空いていて欲しい。覆われているか出ているかで手の動きに違いが出る感じがする。


 実際に着けても大丈夫とのことなので、着けさせてもらった。一番しっくりくるのはキャメルのグローブ。次いで紫のグローブ。創造で作ったやつは弓用だし、武器に合わせて替えてもいいかもしれない。創造で色々作ってもいいんだけど、折角ならこの世界の物も使ってみたいし、何より質が良く着け心地も良く、カスタマイズもできるそうなのでどちらも買うことにした。


「ありがとうね。仕上がりはアスターの武具と同じくらいに出来上がるようにしておくから、一緒に取りにおいで。」


「ありがとうございます。」


「よろしく頼む。」


「任せてくれ。」


 代金の合計は地球の物価と比べてかなり良心的だった。支払いも済ませて店を出た。


「どうだった?」


「村人向けのお店とかなり差があるように感じたの。やっぱり外から来た人向けのお店の方は力が入っていて先進的で、村人向けのお店は保守的なのかな。でも経済の循環が進んでいるみたいだから、村人向けのお店も今後発展すると思う。」


「成程。ユリシアの意見は的確だと思う。各地を巡っているが、まだ保守的で経済の循環が進んでいない領地も多い。それに比べたらこの村はかなり進んでいる方だな。ユリシアも、他の村や国を見てみれば分かるだろう。」


 私はこの世界を全然知らない。ただでさえ地球にいた頃も外国へ行った回数は片手で収まるほどだった。だから、この世界を沢山巡って知りたいと思う。

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