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「体力と魔力は数値が逆で、魔法が強いのがリラ、フィジカルが強いのがソラっていうイメージかな。あ、桁数については突っ込まないよ。」


『うん!リラはたくさんまほうが使えるよ!僕はたたかうほうがとくい!』


『まほうを使ってねぇねを守るのが私のやくめだよ。ソラはからだがつよいから、ねぇねのためにたたかうの。』


「そうなのね。でも、私の為に君達が危険に晒されるのは私の本意ではないの。私も頑張って魔法とか覚えるからね。」


『ねぇねやさしい!』


『私たちもちからをとりもどすために、がんばらなきゃいけないね。』


元の世界では私よりも断然か弱い存在だったのだけど、今は私よりも強くなったから、私はせめてこの子達を危険な目に遭わせないようにするくらいしか出来ないだろう。


『うん!人間のことばまだちょっとむずかしい!ねぇねのことばもむずかしい!』


『ソラ、私たちはあっちの世界では力をなくしていたから、元にもどるまでまだ時間がかかるんだよ。』


『でもリラはわかってるでしょ?』


『私はソラより先にねぇねのおうちにいったもん。小さいころは、ねぇねといっしょにいる時間もたくさんあったの。』


『そっかー!僕はねぇねとはあんまりいっしょにいられなかったから。』


特殊能力については、言語理解は私の問い掛けにきちんと答えていることから分かる。


私が高校生でまだ実家に居た頃にリラを迎え、リラが成犬になるまでの期間は一緒にいる時間が多かった。逆に、ソラは私が一人暮らしを始めてから実家に迎えられ、私はソラが幼い頃には殆ど会っていなかった。

今の二匹の会話から、恐らく、地球で私と一緒に過ごした時間の長さと、言語理解の能力が戻る速度は比例しているのだろうと予測した。


また、私が声に出していないで考えている事もある程度伝わっているから、この意識共有が該当するので間違いない。


「君達は、称号の通り元々この世界の女神様の使いとして、この世界で生きていたのね。」


『うん。』


「何故私がこちらの世界に連れて来られたのかは分からないけど。」


『あのね、ねぇねはほんとうは、この世界で生まれるはずだったの。』


『でも、たましいがまいごになっちゃって、まちがって地球にいっちゃったの!だから、僕たちがねぇねの守護者だから迎えにいったんだけど、女神さまからようすをみましょう、って言われたから、こっちに帰ってくるのちょっとおそくなった!』


「私が、この世界で生まれるはずだったの?でも生まれた場所を間違えちゃって、君達が迎えに来てくれたのね?」


『うん。』


「つまり、君達を実家が迎えたのは偶然とかではなく、必然だった、と。」


『ねぇねのことばむずかしいけど、たぶんそういうこと!』


「あぁ、ごめんね。リラとソラがうちへ来たのは、あっちの世界で私と出逢って、こっちの世界に連れて来る為だったのよね。」


『うん。』


成程、これで私の称号の一つである回帰者の謎は解けたし、先程から気になっていたリラの発言も理解出来た。

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