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「よしっ、創造!」


「創造スキル持ちは今までに何人か出会ったが、これは規格外だな。」


「アスターは野宿がいいのね。」


「すまない、ユリシアは素晴らしいスキルを持っているから感心した。」


「お褒めいただき光栄だわ。」


軽口のやり取りもしつつ、広めのロフトにしていた2階部分を拡張し、螺旋階段を挟んで元々使っていた部分を私の部屋に、反対側をアスターの部屋とした。


「取り敢えず部屋とベッドだけ造ったから、必要なものがあれば作るし要望があれば言ってね。このコテージが自分の家だと思ってもらえると嬉しいな。」


「ありがとう。今のところは問題無いから必要になったら頼む。」


「分かった。」


さて、いい機会だから私も部屋の改造をしましょうかね。

服を掛けていた簡易ラックはクローゼットに、小物類を置いていた棚はデスクとドレッサーに変えて、デスクの横に収納をつけた。ランプも置いたりして、うん、いい感じ。

部屋も家具も全体的に白にして、差し色にゴールドとワインレッドの装飾を施した。お嬢様というかお姫様が住んでいそうな、クラシカルな部屋に憧れていたんだよね。


私の部屋は出来上がったので、外へ出てルルー用の馬房を建てることにした。ルルーだけ何も無いなんて可哀想だからね。


ルルーは起きており、『これから何かするのですか?』と問いかけられたので、「ルルーのお部屋を作るのよ。」と教えてあげると申し訳なさそうにしつつ喜んでくれた。


ルルーの馬房も出来たので、そろそろ出発かな。

着替えも済ませてリビングへ向かうと、アスターも降りてきた。


「そろそろ出発しようかと思っているんだけどどうかな。」


「ああ、明るいうちに進んだ方がいいからな、俺もそう思っていた。」


アスターと意見が一致したので、いざ出発。

皆んなも休憩して元気になったみたいだ。


「よし、皆んな、行こっか!」


『はーい!』


珍しくリラも元気いっぱいで皆んな可愛いね!


「元気だな。」


「可愛いよね。」


と言うことで、白虎は暫くお別れだ。

元々はお嬢様をお預かりする為に此処最近一緒にいたからね。


『フローラよ、ユリシア達と共にこの世界を見て学ぶが良い。』


『はーい、ぱぱ!』


微笑ましいやりとりを見守り、白虎は私たちに向き直る。


『ではユリシア、アスターよ。娘を宜しく頼むぞ。』


「ええ、任せて。」


「お任せください。」


こうして、二人と三匹の愉快な仲間達は、世界を巡る旅に出た。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

本話にて第1章が終了となります。

いよいよ旅の始まりですね。

次回より第2章へ突入となりますので、お楽しみに。

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