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手を合わせてから、さて、どうしようかと考える。リラとソラはお肉だと喜んでいるが、流石にこのままにしておくわけにもいかない。

下手にこの辺で血抜きして、魔物がわんさか寄って来ても困る。


「血って液体だし水だと思って、水魔法の応用で処理出来ないかな?」


何となくのイメージで、水の膜に血液を包むようなイメージで取り出す。浄化して綺麗な水に出来ないかなぁ、と軽く考えていたら、いつの間にか赤黒く濁っていた水球が、綺麗な透明色になっていた。


『わあっ、ねぇね浄化も使えるんだね!』


『浄化の魔法って特に無いんだけど、高度な水魔法を使える人が稀に使えるよ。』


『ねぇねだもんねー。』


『ねぇねは凄いからね。』


君達、暗に規格外って言いたげな顔しているね。ただ可愛いワンちゃんだった君達が言える事かな。それでも可愛いから良いけどね。


「はいどうもありがとう。……ん?」


水球をそのまま地面に落とそうかと考えていたら、中に何かキラキラと光る石が浮かんでいる。


「この石も魔石なのね。この色は炎かな。何かに使えそう。」


『魔石は別の入れ物に入れておこう。』


『そのバッグにしまってもいいけど、たまーに大変な事になっちゃう!』


「大変な事?」


『魔力が反応して暴走しちゃうの。魔石って魔力が特別強いから。』


「混ぜるな危険、っていう事かな。分かった。」


それは困るし、想像だけでも恐ろしい。


「それなら、それぞれの属性の箱を作りましょうか。その内集まった時に収納しやすいようにね。」


創造で属性毎の色の箱を造る。うん、上出来!


さて、問題はこの魔物をどうするか。毛皮のなめし方も解体も出来ない。


「取り敢えずこのままバッグにしまっておいて、帰ってから考えましょう。探索も進めたいからね。」


そう、今日はある程度探索して、この辺りがどんな所なのか把握しておきたいのだ。


再び歩き始め、慧眼も使って採取をしながら途中に少し休憩を挟みつつ進む。また果物類と野菜らしきものも数種類採れたのでバッグに入れておいた。


そろそろ一周するという頃には夕暮れ時になっており、丁度いいので帰ろうかと二匹と話し始めた。


「そろそろおうちに帰ろうか。」


『うん。』


『楽しかったー!』


リラとソラは生き生きして空中を飛びつつたまに歩いていた。それはそれは楽しそうで良かった。


「図鑑もページが進んだし、新しく魔物の図鑑も出来たし、今日の探索は中々に収獲アリだね。」


『僕も〜!色々思い出してきたよ!』


『私も。どんな魔物がいたとか思い出した。』


そう、何とこの子達は私の為に必要な事を優先的に教えてくれていたのだ。めちゃくちゃ良い子。


「楽しかったねぇ。」


『ねぇね、さっき狩ったヤツ解体するの?』


「そうね、このままだと保存も調理も難しいからね。でもやった事無いから、どうしようかな。」


まあ、悩んでいても仕方ない。

取り敢えずやってみるの精神で。

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