表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/66

13

一部ルビの追加と、漢字からひらがなに変更しました。(本文の内容は変更ありません。)

「よし、そろそろ動こうかな。でもどうしよう、私サバイバルなんて出来ないなぁ。魔法はある程度使えるようになったけど……。」


物理的な攻撃方法とか、狩りの仕方なんて何にもない。武器になりそうなものは昨日作ったナイフくらいだ。


『僕達は噛み付いたり足で蹴ったり出来るけど、ねぇねは何もないね!』


ソラくん、今度ねぇねと一緒に言葉のお勉強しましょうね。


『ソラ、そんな言い方しちゃダメだよ。そもそもねぇねは人間で私達とは種族が違うから、闘い方も違うんだよ。それに私達はもう殆ど力も戻ってきたから、多分ねぇねよりも強くなってると思う。』


リラちゃん、本当にありがとう。

まさかのフォローに感動したけど、確かにこの子達の言う通りで。

昨日こちらへ来て直ぐに確認したステータスの時点で、既にこの子達の方が何倍も強い事が分かっている。


「リラの言う通りね。でも私も攻撃方法は幾つか覚えて出来るようにならないと。」


流石に、この子達に任せきりは宜しくない。


「何が良いかな。」


『僕達の攻撃にねぇねが巻き込まれちゃうと大変だよね。』


『人間の攻撃方法はあんまり分からないね。』


「そうだよね。そしたら、弓とか銃とかの遠距離攻撃が良いのかな?」


一先ずは弓と銃と投擲(とうてき)用のダガーを作った。なんて言うか、自分で思い浮かべて作るから、全部ゲームに出てきそうなデザインになってしまった。うん、全く同じでも似せてもいないし、あくまでも出てきそうっていうだけだからよしとしよう。


弓は小さめで遠距離というよりかは中距離で射つイメージ、銃は実物を見たことも触ったこともないから、完全にドラマとか映像で観たものを想像して作って、ダガーは最初に作ったナイフの完全上位互換という位置付けだ。


「作ってみたものの、私が扱えるかの問題ね。」


そう、肝心な問題はそこなのだ。これも練習するしかない。


『ねぇねの創造すごいね!武器もすっごくカッコいいよ!』


「本当?ありがとう。」


ソラが目を輝かせながら褒めてくれる。嬉しいねぇ。

でも使えるかどうかもテストしないとだね。


「んー、じゃあ今日の予定は、これから暫くは武器の練習で、休憩して、少しだけ探索しようか。暗くなり始めたら帰って来ようね。」


『うん。』


『はーい!』


一日の予定も決まったので、昨日覚えた水魔法の応用で氷の的を作り、練習スタート。


『あ、そうだ、ねぇね、これあげる。』


リラが何やらリング状のキラキラとしたものを、ソラは恐らくショルダーバッグであろうものをそれぞれ両前脚で抱えており、渡してきた。君達二足歩行も出来るようになったのね?もう驚かないよ。


「リラ、ソラ、ありがとう。これは……バングル?でもとっても素敵な銀細工ね。こっちは革製のショルダーバッグかな?しっかりした造りで壊れにくそう。」


『どっちも女神さまからの贈り物だよ。ねぇねが寝た後に渡されたの。』


『これはね、魔道具って言うんだよ!』


『この銀細工は魔法を使う時に助けてくれるよ。魔力の強さを調整したり、ねぇねの魔力で身体を強化出来るよ。身につけるだけでいいの。』


『しかも、大きさ自動調整機能付き!』


「そうなんだ、凄いね!」


魔法という力に慣れていない私にとって、一番欲しいものかもしれないね。

折角貰ったので早速腕に通すと、手首に丁度いい大きさへ変化した。


「わっ、小さくなった!サイズ感バッチリね。」


『あとね、このバッグは亜空間に繋がっていて、時間が止まっているから何でも入れられるよ。バッグの蓋を開けて、コテージに向けてみて。』


「亜空間……?よく分からないけどやってみるね。」


リラの言う通りにバッグを開けてコテージに向けると、シュルッとバッグに吸い込まれて一瞬で消えてしまった。


「とんでもない代物ね……。」


『取り出す時は、出したい場所に向けてバッグを開けておいて、取り出すものを思い浮かべれば出てくるよ。』


「分かった。」


先程までコテージがあった場所の方にバッグを開いた状態で向けてコテージを思い浮かべると、仕舞った時と同じように、あっという間に元の状態で出て来た。一応中に入ってみると、何かが動いた様子もなく、本当に元の状態のまま戻ったようだった。


「凄いね、時間も止まってるなんて、本当に便利!」


これなら食糧の保管も楽になるね。万が一ライフラインが止まっても、予め準備しておけば何とかなりそう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ