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異世界に適応する少年  作者: Yuukiaway
ラドラ寮 全面衝突 編 第二幕
99/448

#99 Fairy fly to the great sky Part2 ~Legcuffs~

「……………何だって…………………!!!!?」

「何だって じゃないよ。

そのザコを見捨てて自分を守らなきゃあんたもそいつも負けるって言ってんの。」


ユーカは客観的な事実を突きつけた。

しかしそれはファンにとって最も刺々しい言葉となって彼の心に突き刺さった。


「…………そんなこと出来るわけないだ


!!!!?」


出来るわけないだろ と言い終わるより早くファンの腹に ユーカが作り出した旋風が弾丸となって直撃した。

そのまま先程のユーカと同様に反対側の壁へと激突する。


「あんた今なんて言おうとしたの?

出来るわけないだろ って? グスにまぐれで勝ったくらいで笑わせないでくれる?」

「……………………!!!!!」


ファンはユーカの言葉を跳ね除けようと精一杯の闘志を振り絞った。 しかしそれもユーカの目にはただの蛮勇にしか映らなかった。


(…………確かに今の僕は《騎士之盾(イージス)》は使えないけど、それでも闘う(・・)方法ならあるぞ!!!

お兄様はこんな僕を見捨てずに鍛えて 力をつける機会を与えてくれた!!

その恩情に応えられないで 何が誇り高い聖騎士(パラディン)だ!!!!!)


満身創痍の身体に鞭を打ち、ファンは地面を蹴ってユーカの元へと突進した。


「………まだ何かやる気なの?

しつこい男は嫌われるよ?!!」


ユーカは杖に魔力を込め、旋風の弾丸を連射した。

それを感覚が研ぎ澄まされているファンは間を縫うように躱してユーカと距離を詰める。


「………!!

だったらこれを!!!」


ユーカはさらに杖を振り上げて再び塵旋風槍(トルネイヴ・ランサー)を放つ準備を整えた。

そして蓄積した魔力をファンにぶつける


「クッ!!!」

「!!!?」


瞬間、ファンは上半身を前に屈めてユーカの杖より低い体勢をとって躱した。


「でぇえッッ!!!!!」

ズドン!!!!

「!!!?」


そのまま身体を前に倒したユーカ自身の力を乗せ、彼女の顎に渾身の掌底突きをカウンターで叩き込んだ。


(いける!!!

このまま顎を掴んで叩き落とせば!!!)


この強敵を倒す千載一遇のチャンスを絶対に逃してはならない という使命感に駆られてさらにユーカに強襲した。



「……………バーカ」

「!?!?」


体勢が崩れていたユーカは即座に手を地面に付けてファンの強襲を躱し、両脚で隙だらけになったファンの身体を掴んだ。

そして身体を翻し、全身の筋肉を使ってファンを両脚で投げ飛ばす。



ズドォン!!!!!

「!!!!?」


身体が壁に激突する瞬間、衝撃が上から(・・)襲った。

エドソンが壁から巨大な拳を作り、岩の鉄槌でファンを叩き落としたのだ。


「…………ガハッ!!!!!」

「ファンさん!!!!!」



「エドソン ごめんねぇ。

やっぱ油断してたわ こんなヤツから一発貰っちゃうなんてさ。」

「全くだよ。 そんなんじゃ七本之牙(セブンズ・マギア)から除名されちゃうよ?」

「それだけはカンベン

アイツらと同列に扱われるのは流石にキツイわー まーもっとも、


そこで護られてる娘はアイツらにも勝てなかったようだけど〜?」

「!!!!!」


ユーカはファンの騎士之盾(イージス)の中で座り込んでいるアリスを指差してそう嗤った。


その時アリスの頭によぎったのは公式戦での醜態

テツロウとファンが奮闘していたのにも関わらず、自分はロイドフ・ラミンに不覚を取り、足を引っ張ってしまったという醜態。

それは紛れもない事実だった。


(………………………!!!!!

私は何も出来てない!!! (あの時)公式戦(あの時)も 今だって皆に迷惑をかけてばかり!!!!!

なのにファンさんは 今だって意識を保ってるのがやっとの筈なのに魔法で私を護ってくれている!!!!!)


アリスは己の不甲斐なさを嘆いた。

ファンが満身創痍で立ち向かっていながら何も出来ていない自分を心の底から恥じた。


「…………………んな所で、」

「「?」」


「こんな所で足でまといになんてなりたくない!!!!!」

「「!!!!?」」



その時、ユーカとエドソンに驚きの感情が走った。

しかしそれはアリスが叫んだからでは無い。

彼女の身体が金色の光で包まれたからだ。


「…………な、なんなのこれ…………!!?」

「…………あの光、まさか!!!!」




光が晴れて顕になったアリスの姿を見て、ユーカとエドソン、そして視界がぼやけていたファンも言葉を失った。



アリスの背中からは二対の半透明の羽が生えていた。髪も金色に光って長く伸びている。


そして決定的だったのは彼女の耳が尖っていた(・・・・・)ということだ。


そこからエドソンは一つの結論を導き出した。


アリス・インセンス

彼女の正体は《風の妖精(エルフ)》なのだという結論を。

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