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Perfect murders  作者: ファンセバスチャンなおき
8/19

飯島③

金曜日当日、いつものように飯島の母親は定時に会社は向かった。飯島の習性は11時にスーパー向かう。それ以外はほぼ家で何気なくテレビを観ており、それ以外の楽しみはないようだ。また両隣の住人は片方はOL、もう片方は大学生で日中はほぼ自宅にはいない。ただもし万が一引越し業者が被るようだったら、延期しようと考えていたが、幸いないようだ。

10時になった。

「直哉、そろそろだ。行くぞ」

「オッケー」

いつものように軽い返事をし、2人で車を降り、私は殺害の準備、直哉は冷蔵庫を形どったケースを持った。お互い重いフリをしながらアパートの階段を上る。誰も見ていないが、一応ムードは大切にする2人だ。

<ピンポーン>

「何ですか?」

開いた数センチ程度の扉に私は足を入れ、

「冷蔵庫のお届けにあがりました」

「うちじゃないだろ」

「ほんとですか?飯島さんって名前がほら、ここに」

飯島が一瞬頭を下げた瞬間に頚椎に睡眠剤を刺した。そのまま倒れこみそうな瞬間に一旦部屋に飯島を運び、飯島の口にガムテープと両手両足を紐で結んで固定した。その後直哉と私はケースに入れた飯島を<家具屋ふーちゃん>と書いたハイエースに運び、ブルーシートで覆った。

山梨の所定場所はここから2時間ほどだ。ここまでは全て想定通りだ。

山梨県は県全体の78%が山林だ。山林は死体を隠しやすい。よっぽどのことがない限り人は立ち入らないし、イノシシやシカがいて、実際狩猟がされている地域はあるものの、山梨は極端に少ない。私たちは決まって富士山がよく見えるものの、誰も立ち入らない掘建て小屋に飯島を連れた。

「飯島さん、ごめんね、ここで絞めます」

すると、飯島が目を覚ました。

「なんだ、てめぇら!」

「ごめんね、あんたに恨みはないんだけど、恨みある人があんたを殺せって言うもんだから」

直哉は少し呆れていった。

「やっぱ車の中でやっちゃったほうが良かったかもね」

「せっかく無期懲役から解放されたみたいだけどさ、人によっては死刑に値するみたいなので殺します。ごめんなさい。一応これも何かの縁だから思い残す事はあるかしら?」

「誰に依頼された?あのババアか?クッソー、ムショから毎月手紙書いて、嘘でも謝ったのによ。まぁ同じ文書ばかりだけどな。さすがにコピーじゃないぜ。手書きさ。畜生。これから親の会社の金使って色々お楽しみの予定だったのに」

「ねぇ、俊、早くやろう。コイツやっぱり死んだほうが良い」

感情を入れるのはやめよう、仕事なんだからと軽く直哉に諭した。

「ところで飯島さん、放火殺人だけどさ、その前に強姦した?ってかさ、ストーカーだよね、あんたさ」

「あぁ、強姦しようとしたよ。逃げられたんだよ、だから殺した。ストーカーって自分では言わねぇだろ」

私はもういいや、そもそもこんな質問すべきではなかった。聞いてもどうにもならない話だから。一応依頼人に伝えておくかというレベルだ。

「飯島さん、ごめんね」

と言い、飯島の首元にロープを巻いて、俺はロープの両端を持ち、背中に担いだ。

「ちょっと、待って、まっ、、、、、」

これが一番簡単に力を入れずに殺せる。

飯島は苦しんだが、2分ほどで生き絶えた。

「直哉、あと頼む」

「オッケー」

私は先に車に戻った。

毎回思うが、やはり人を殺すのは良い気分でもなければ達成感もない。ただこれが今の私たちの仕事であるのだから感情を捨てなくてはいけないのだ。

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