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Perfect murders  作者: ファンセバスチャンなおき
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宮古島へ

8月10日私と直哉は羽田空港から宮古島へ旅立った。小島はしばしお留守番。恐らくほとんどの時間は店のバックヤードでお昼寝だろう。

スキーのジャンパーの夏は基礎体力の醸成と決まっている。毎年8月上旬にはサマージャンプと言って雪のないスキー場で競技があるが、それが終わると各地でキャンプが行われる。望月の所属するチーム<土屋ジャンプ>もそれに違わず宮古島で毎年行われているようだ。

ジャンプのようなマイナー競技ではトップ選手ですから資金困難に陥る。景気が悪くなれば有名クラブですら、廃部になるリスクも大きい。土屋ジャンプのように数十年と存続できたチームはほとんどない。よほど強いスポンサーがついているのだろう。土屋ジャンプの監督は柴田光雄。柴田は20年ほど前のレジェンドだ。大木もたくさんの記録を打ち立てたが結局柴田には及ばなかった。天才ジャンパー大木を作り上げたのは柴田の功績が大きい。無名の高校生であった大木を早くからスカウトし、日本のエースまで育て上げた。また望月もその1人であることは間違いない。<名選手名監督にあらず>と言われるが柴田に関してはそれは当てはまらなかった。柴田は大木の事をどう思っているんだろう、個人的に気にはなったが仕事に感情をいれるべきではないと自分自身を窘めた。

隣で直哉が寝ている。もうすぐ宮古島に着く。まだ殺し方は決めていなかった。


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