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Perfect murders  作者: ファンセバスチャンなおき
13/19

御苑

夕方17時を過ぎて店を閉めた。新宿御苑への道のりは20分ほど歩く。

「ふーちゃん、今日のクライアントは有名人だけど大丈夫か?」

「別に俺はそこには何も感じてないから大丈夫だよ。たださ、あんまり有名人の依頼受けない方が良いんじゃないか?足がつく可能性もあるしさ」

小島の考えも一理あるが、著名人と言われる人間たちの多くは必要以上に警戒心が強い。取り敢えず会ってからの判断だろう。

御苑に着いた。30分も前に着いたのは取り敢えずアイスクリームを食べたかった。ただそれだけだった。御苑でクライアントと会う際は雑踏の中で会うのとは違って、隠しカメラを使って小島が対話し、私たち2人は離れたベンチでその様子を見る。ただ小島の姿が見えるギリギリのところで監視をする。万が一小島が襲われた時にいつでも助けにいけるように備えるためだ。

約束の時間が近づいた。小島は入り口から数えて3本目の桜の木で待機している。この待ち合わせ場所は昨日大木に伝えた場所だ。

「俊、聞こえる?」

小島がマイクテストのように隠しカメラと音声をチェックしている。私は両手で丸を描いて合図した。準備は整った。

数分後、大木がやってきた。現役引退したときと同様に精悍な顔立ちで、世に言うところのイケメンだ。またスキージャンパーらしい細身体型でスタイル抜群と言えるだろう。別にスポーツの世界ではなく、モデルをしても良さそうな顔立ち、出で立ちをしていた。

「小島さんですか?」

少し低いトーンで大木は小島に話しかけた。

まず時間通り来たということの条件は満たされた。


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