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最高で最後の恋  作者: 佑里
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彼の本音

 僕ね

 から始まるその長文メールは、彼の本音満載だった。人懐こい性格で誰にも嫌な思いをさせない人柄だから、誰とでも上手に付き合っているのかと思っていた。


 会社の人達の事は嫌いではないけれど、本音を出してつきあえないんです


 上辺だけの付き合いのために気苦労があることを素直に語っていた。


 自分をごまかしながら生きていくのが大人なら、僕は大人になんかなりたくないって思うんです


 心がキュンとした。こんなピュアな感覚を感じた事はない。素敵な方ですね…と返信した。あなたから見たら私なんてくだらない大人ですよねと添えて。


 くだらないなんて、とんでもない

 あなたは素敵です

 あなたは数少ない本音で話せる人です


 この一言に参ってしまった。


 プライベートでも会いたいです


 顔が熱くなるのがわかった。震える人さし指で返信した。


 じゃあ、今度デートしてください



 もちろんです。おデートしましょう!


 数分のやり取りで、すっかり私はとろけてしまった。

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