不幸売り
男は不幸売りと書かれた看板の店に入っていった
男はレジの店員であろう老人に声をかけた
「不幸を売るってどういうことだ?」
「あなたの記憶から不幸を取り除きうちが買い取ります
不幸の度合いによって代金は違いますが」
「記憶から不幸が記憶からなくなってしかも金までもらえるのか?」
「そいうことです
あなたの不幸お聞かせ願えますか?」
「実は最近同じ会社の女から何度も告白されてるんだよ
何回断ってもさ、あきらめてない感じなんだよ
それがつらくてさ
な?不幸だろう?いつらで買い取ってくれる?」
「お客様、残念ですがそのエピソードは不幸とはいいかねます」
「そんなことないだろう
俺だって記憶から消したいほどつらいんだ」
「記憶を消すのが目的でしたか
消すことは可能です
逆にお代金をいただくことになりますが」
「それでもいい。お願いするよ」
数日後、男は不幸売りの店に入っていった
「会社の女が何度も告白してくるんだ」
「では記憶を消しますのでお代金を」