婚約者が国境を捨てた
公爵令息レオンと辺境伯令嬢ミディアの婚約は、国境の守りを担う二家の希望だった。学問と政治を重んじる公爵家と、剣と血の歴史を背負う辺境伯家。混じり合うはずのない両家が、帝国の脅威の前で結びつく。
――それが若き二人の運命だった。
国のために交わされた婚約は祝福の鐘こそ鳴らなかったが、冷たい風の中での約束は、唯一の希望として辺境に刻まれる。理知的な青年レオンと、剣と戦略に長けたミディア。互いに感情より理性を重んじ、国のために尽くす日々。しかし、王都でのレオンの放蕩と、辺境でのミディアの冷徹な決断が、やがて二人の関係に変化をもたらす――。
R15、残酷な描写ありは一応。
短編として書き始め、長くなりすぎたので前後篇に分けて約2万文字にて投稿!
ぜひブックマーク等で追ってくださると嬉しいです!