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鼓動が聴こえる、その時まで  作者: UrANo
水面に描く五線譜に
43/44

─7─ 回避能力は高ければ高いほど、

こんにちは、もしくはこんばんは。

UrANoです。


幼少期にピアノやっときゃよかったなぁ……

「……あー美味しかった」


 ビュッフェ形式の夕飯を楽しんだ後、部屋へと戻る。料理がたくさんあったが取る量は自由なので少食に優しい形式である。嬉しい限りだ。

 別に食べれないって訳じゃないのだが、これ以上はいいかなというラインが他の人より低いだけなのだが。


 夕飯後は珈琲を啜りながら掲載されている新聞を読む。エントランスに珈琲メイカーを見つけたので。

 一応、最低一週間は滞在する予定なので変な事件が無いことを願う。巻き込まれたくないし。前の村で事件の根幹に巻き込まれたばかりなので。この国へ来た目的は休息だ。前の村の事件を共に解決したメイヴンさんに案内されたというのもあるが。……メイヴンさん元気かなぁ。怪我酷かったし。


 なんて思いながら新聞に書かれている文字を眺める。

 

 ふむふむ。

 

 猫さん連続殺人事件……。テオリアに本来居ないはずの猫が無残に殺されているのを発見。五年前の事件の再来か。

 盗難事件。こちらは現行犯逮捕。

 人質立てこもり事件。観光の名所であるテオリアには金を持った人が必然的に集まる。その子供を拐って金を欲求するのか。……治安悪いなぁ。


 あとは……。


 珍事件。水路に落ちた旅人。何故か無傷。

 私じゃないですか。新聞に載っちゃいましたよ。不名誉過ぎるけど。日記に書き足しておこう。


 国が広いからか割と事件があるんですねぇ。

 

 関わらないように気を付けないと。と言っても関わることなんて滅多に無いだろうし、突然目の前の建物が爆発するとか刃物突き立てられるとかそんな非日常的な事なんて……。

 つい先日吸血鬼と戦った事と比べると、前者の方が遭遇確率が高い。圧倒的に高い。雷が頭上に落ちる確率より高い。たしか百万分の一らしい。


 国が広いとはいえ流石に……流石にだよ!?

 ひったくり事件に遭遇するくらいなら許容範囲だけど……いや、遭遇はしたくないけど。


 ……うわぁ、今凄い嫌な事に気が付いちゃいました。

 ……この国行方不明者が多い。しかも三十年経っても見つかっていない、とかざらにある。

 死体遺棄しても見つからない場所なんて、店を探すよりも簡単に見つけられる。下を見ながら歩くだけ。水に放り込むだけでいいのだ。しかも血痕は水と混ざってしまうので証拠も残らない。


 水路で溺れかけた時、()()()()()()感覚があった。これがどのような人も同じように引っ張られるとすると……。

 まぁた死体とご対面する可能性が上がっちゃったじゃん。もしかしたら水中に魂の暴走(コルポレジラ)発症した人が〜とかも有り得ない話じゃない。……推測だからなんとでも言えるってだけだけど。


 猫さんって固形食食べれるかな……。いや、アレはマナ入ってるからやめた方がいいかな。ってそういえばチョコレート味メイヴンさんに全部渡したままだ! アレクシスさんが食べるだろうしいっか。他にも色んな味あるし。


 なんて考えていたら割といい時間になってしまった。これ以上エントランスに居座っているのは流石に迷惑だろうか。

 置いてある新聞のめぼしいところは読んだので部屋に戻る事にした。一度読めば最低数日は記憶に残る。その間にメモなりなんなりしておけばいい。数字だけは曖昧になりがちなので。

 逆に言うと覚えておけば有利に事を進められ……る日が来るかもしれない。


 日記に追加で書くのは、珈琲が美味しかったこと、ビュッフェ形式の夕飯はいろいろ食べる事が出来てお得だということ、そして事件に遭遇しない様に予め事件が起きそうな場所を予測する。

 明日街の観光を楽しむには事件をオール回避する必要がある。これは大事だ。

 私は休息の為にこの国に来ているのだから。


「さぁて、猫さんが待ってますしそろそろ戻りますか」


 部屋に戻る前にエレベーターが故障……とかはなかった。よかったよかった。


「猫さーん、戻りましたよ」


 なるべく小声で言う。

 が、足に衝撃を感じ下を向く。そこには突進してきた猫さん。んなんな言いながら私の足元に顔を擦り付けている。目覚めた時に誰もいなかったからびっくりしたのだろうか。


「一応書き置きしたんですけどねぇ……」


 普通に考えたら猫が人の字を読む事は何があったとしても不可能だと思うが、この猫はケァロース(水猫神)と言い人の言語を理解している……はずだ。どこまで理解しているかは知らないが、読み書きは出来なかったのかもしれない。

 そう考えると猫視点では「人がいきなり消えてしまった」と考えるだろう。内心ヒヤヒヤしていたのかもしれない。


「次は気をつけますよ」


 と言いつつ私はこの猫さんが他のケァロース(水猫神)と同類とは全く思っていないので、警戒は怠っていない。

 猫さんを撫でると冷たい感触が伝う。生き物では無い感触。しかし猫さんは嬉しそうに目を細めている。この子にはちゃんと感情があるんだろうな。


「……あそこの喫茶店の料理、美味しかったんだけどなぁ……」

ここまで読んで下さりありがとうございます。


最近blender触ってないから何か作ろうかなと思ってます。初めて作ったのはショットガンですよ。

最近挿絵ないので多分次か次の次くらいにぶっこみます。

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