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第13話:大変だ!トチューノ村、危機一発!


メリンを出発し、旅路を進むナオキとパルフェ

二人が行こうとしてるのは、ミロアという新たなる町である


「どれだけ掛かるんだ?」

「そうね、このまま行けば1日も掛からないと思うわ、上手く行けば今日中もあり得ると思う」

「思ったよりは掛からないんだな」


二人がそうこう話していると、横の茂みの方から音がした


「何だ!?」

「モンスター!?」


二人が見つめる中、茂みから出てきたのは一人の少女だった



「あ、あの!」

「何よ?」

「もしかして、冒険者の方達ですか?」

「まぁ一応は...」


「良かった...実はわたし、冒険者の方達を探していたんです」

「何でまた?」

「て言うかあんた誰よ」

「申し遅れました、わたしはこの先にあるトチューノ村にあるお屋敷で、メイドをしているメイという者です」


なんつー都合の良い名前の村と女の子だよ、とナオキは思った


「それで、何であんたは冒険者を探してた訳?」

「はい、実はある事情で腕の立つ用心棒の方を見つけようとしていて、それで冒険者の方が良いかと思っていた所をお二方と出会って」

「ある事情?」



「それはここではなんですから、是非村までお越しを」

「そうさせて貰うよ」

「ちょうど休みたかったしね」


 三人はトチューノ村へと向かった


その道中、彼女は思った

冒険者が見つかって良かったという安心感、しかしそれ異常に不安感が強い


見つけた冒険者はと言うと、片方はお世辞にも強そうには見えない冴えない雰囲気の少年

もう片方はどう見ても戦闘が出来る様には見えない小柄でか弱そうな幼い風貌の少女



この二人で本当に良かったのか?とは思ったが

「他の強そうな人を見つけますのでやっぱり結構です」

なんて失礼極まり無い事を言える無いので言わずにいた




そうこうしてる間に、村に着いた

入り口付近にいた青年が話し掛けてきた


「メイちゃん、用心棒は見付かったか?」

「はい、こちらのお二方をお連れしました」

「おお!一体どんな二人...えっ」


青年の期待の顔が一瞬で消えた

それはそうだろう、何せ目の前に居るのは冴えない少年と幼い見た目のちんちくりんの二人だ、無理もない



「あ、どうも...」




ナオキの言葉を遮る様に、青年はメイと話し込む


「なぁメイちゃん、何だよあの二人」

「ですから、お連れしました冒険者の方々です」

「あれが冒険者か?どう見たってちょっと遠出してるぐらいの兄弟とかだろあれ」

「最初に出会ったのでそのままお連れしてしまったので...」

「だからってなぁ...」



「何か俺達歓迎されてないっぽいな」

「何かムカつく」


無理もない




その後、二人はメイに連れられ屋敷に向かった

その最中も村人達からは 


「あれが用心棒かぁ?」

「どう見たってあれは...」

「他に良い人達居なかったのかしら...」


等、散々な言われようだった



そして屋敷に着いた二人は、村長にあった


「君たちがメイの連れてきた用心棒かね?」

「ええまぁ、一応」

「そうか...」



やはり村長も渋い顔をしている


「君たち、その、本当に期待して良いのかね?」

「え?」

「何と言うかその...あまり強そう、いや戦闘慣れしてる様には見えないのだが」


「その辺は大丈夫です!俺達こう見えてもそこそこ闘えます!何せクラーケンを二度も退治してますから!」

「そうそう!」

嘘は言っていない


「何と、あの海の怪物であるクラーケンを二度も?それは本当かね?」

「もちろんです!」

「ホントホント!」

嘘は言っていないのである

二人は冷や汗を掻いているが


「うむ、それならば安心だろう、君たちに任せるとしよう」



こうしてナオキとパルフェは用心棒として雇われる事になった


ナオキが村長に訪ねる


「ところで村長」

「何かね?」


「俺達って何すれば良いんですか?」


沈黙が流れる


「何と!メイから話を聞いていないのか!?」

「...はい」

「メイ!何故二人に言わなかったのだ!」

「聞かれなかったので...」

「あぁそう...」

相変わらずのパターンである




村長の話はこうだ


最近この村の近くに謎の生き物が現れるので、その生き物を退治して来て欲しいどの事だ

村には戦闘が出来る者がいない為に、メイに闘える者を見つけて来るように送り出し、そこでナオキ達が選ばれたという訳だ



「謎の生き物、ですか」

「うむ」

「それどんな奴なの?」


「村人達の目撃情報によるとな、あらゆる動物にも該当しない、いや、あらゆる動物にも該当する様な形容しがたい見た目をしているとの事だ」

「どんな動物にも?」


「村の方々は口を揃えて、あんな生き物がいるなんて思わなかった、と仰っておりました」

「どんな生き物よそれ」


「村人達に被害は?」

「まだ出ていない、しかし用心しておくに越したことはないだろう」

「先手を打つと?」

「うむ」




「わかりました、俺達が何とかします」

「パルフェちゃんに任せておきなさい」



「頼んだぞ」

「期待しております」


さっきまでの心配は無くなった様だ





そして、謎の生き物が現れる森へと出発する二人が村人達に見送られる



「頑張れよ、兄ちゃんと嬢ちゃん」

「無理はしない様にね」

「死ぬなよ」



「大丈夫ですって」

「パルフェちゃんは生きて帰って来るわよ」

「おい」




そして二人は森へと出発した

二人を見送った村人達は期待と心配、それ以上に不安が強かった


何故なら!



「ホントに大丈夫かなぁ...」



あの二人!やはり期待されていなかったのである!

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