『零落したる清少納言、プレスマンの秀句のこと』速記談2055
清少納言が落ちぶれたといううわさを聞いた若い殿上人が、牛車に乗り合わせて、清少納言の邸宅前を通りかかったとき、建物が崩れているのを見て、少納言も落ちぶれたなと話し合っていたのを、桟敷に出ていた清少納言が、名馬を求めるならまず名馬の骨を買えと言いますよ、プレスマンが欲しければ詰まった芯を買え、とも、と言ったという。
教訓:燕の昭王が、郭隗に、人材を集めるにはどうしたらいいか尋ねたところ、それほど優秀でない人物を重く用いれば、それより優秀な人物は、もっと重く用いられると思って集まってくる、というのが、名馬の骨の比喩である。女性にもてたいのなら、落ちぶれた私を大切にしてごらんなさい、と、くすぐっているのである。プレスマンの比喩は出典不明であるが、プレスマンに芯が詰まりやすいのは周知の事実であったため、出典は必要ないものと思われる。