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2-6

 元来たところへ渦潮がまた発生していた。

 俺は迷わずに入ると、数秒で違う海へと浮かんでいた。


 天空が暗闇に覆われている。エベレスト山のような大きさがそのまま動いているかのようだ。四海竜王が超巨大なその龍にそれぞれ体当たりをしている。けれど、まったくと言っていいほど歯が立たない。


 俺は幻の剣を習得するべく。刀の切っ先に気を集中した。

 一振りで龍のメを狙わなければならない。


 まずは、メを見つけないと……。

 龍のメ……どこだ……。


 南龍の巨体がひしゃげ。西龍の首が幾つか潰れ、東龍と北龍が遥か後方へと吹っ飛ぶ。


「見えた!」


 超巨大な龍のメが一瞬だが、俺には見えたような気がした。

 刀を振りかぶった。

 

 龍のメは意外と簡単だった。

 人間でいうところの正中線のある場所。

 その中央の針のような線を俺は見出した。


 超巨大な龍は咆哮を上げる前に、血潮の凄まじい豪雨を降らせ、綺麗に真っ二つになっていた。周囲の海は血の海と濁流が支配する。


「これが……幻の剣……」

 俺は自分の力に心底震え上がった。


 東龍が人間の姿になって、俺の傍まで来た。

「やったなー! 武よ!」


 東龍は震えが止まらない俺の肩を叩いては支えてくれた。

 全ての龍は魚軍や四海竜王によって、退けられていた。



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