sainouganai
才能がないならないなりに頑張ればいいじゃないって?
勝手なこと言うなよ
確かにみんなから褒められたいけど、そういう目標の土台には
「好き」が入っているんだ
トナリノ イエノコハネ
ショウライ ユウボウ
サイノウニ アフレタ リッパナコ
何度聞いた事か。
心の中では死ね、と思ってるよ、挫折しろカスと思ってる
彼が褒められるのを見て、俺はいつも劣等感を感じてた。
いけないことだと分かっていても、勝手な嫉妬を抱いてた。
最悪だった。
いつも褒められるのはあいつで
俺はいつも二番目。
二番目ならまだ納得も出来たが
それ以上につらかったのはレベルは下だな、と言われたこと
その度に何度やってやろうと思ったことか。
向けられた脚光の向こう側で
俺はいつも物陰に隠された
笑顔振りまく人間の下で
俺はいつも踏みつぶされてた
あいつのせいで
好きが消えた
あいつのせいで
道も消えた
トナリノ イエノコハネ
ジンセイ セイコウ
サイノウ イカシタ スゴイコ
………。
でも。
その怒りを形にしてぶつければ
怒られたのはいつも俺だ
当たり前だよな