第6話 遊ぶ約束
今日も食堂に4人で集まって昼食をとっていた。
親しみも込めて、みんな名前呼びにする事にしたのだが、涼太は、どうしても真夜の事をちゃん付けで呼んでしまうらしい。
理由は分からないけど。
バイト探しの話などをしている時に涼太が提案してきた。
「学校終わったら、みんなで遊ばない??その後ご飯食べにいったり!」
「私は大丈夫だよ。真夜も大丈夫??」
「うん!裕翔も大丈夫だから4人で遊ぼっ!」
「花梨と真夜ちゃんはどこかに行きたいところある?」
真夜がすぐに反応して返答した、
「ゲームセンターに行きたい!ぬいぐるみ欲しい!」
「私もゲームセンターなんて行く事ないから行ってみたい!」
「じゃあ、ゲームセンターに行った後にファミレスでご飯食べよう!」
俺の方を梨花がチラッと見て来た。
俺が会話に参加出来ないまま、話が進んでいることに気が付いたらしい
「裕翔は大丈夫なの?」
「うん大丈夫だよ、気遣ってくれてありがとな」
遊べる事に対してテンションの上がってる涼太は、ファミレス以外の案も考えていたようだ。
「そういえば、裕翔って実家じゃないよな?ファミレスじゃなくて、家でパーティでも良いんじゃないか?」
花梨は親戚の家、涼太は実家暮らしをしている。
「うちは、ダメだな。妹と住んでるからな。」
「裕翔って妹いるんだ!絶対に可愛いよね!!」
「妹にも会わせろよ…」
「真夜も実家じゃないよね??」
「うん、でも私も弟と住んでるから…」
「えっ、真夜の弟ならイケメン確定でしょ!」
やっぱり、涼太はチャラくて。梨花は綺麗なものや整ってる物や人が好きらしい。
「真夜ちゃん、弟いたんだ!仲良くしないとね。その前に裕翔の妹とも仲良くしなきゃ」
友達にはルームシェアしているなんて、言えず…
てか、真夜の奴は俺を弟扱いして来ている。
親達にも最近、お姉ちゃんみたいって言われているから、立場の逆転を狙っているんだろう。
まぁ、ルームシェアの主導権は真夜なのだが…
俺の方が年上だぞ?
学校帰りに遊ぶ約束をして、それぞれの教室へ戻っていった。